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パトラッシュが駆ける!
新弟子は六歳
2017年07月29日
テーマ:テーマ無し
昔、安達祐実という、利発そうな、女児タレントが居て、
「同情するなら、金をくれ」というセリフで、一躍有名になった。
ミチルが、一ヶ月ほど前に、母親と共に、私のサロンに現れた時、
私はこの子役を思い出した。
私の質問に対し「はい」と答える、その態度が清々しい。
親の仕込みもさることながら、本人の資質でもあるのだろう。
「碁では、自分の石の、繋がることが、何より大事なんだ」
「はい」
「そして、敵の石を、分断して行く」
「はい」
何処まで理解しているかは、わからない。
しかし、その「はい」を聞いただけで、教える側には、張り合いが湧く。
それはつまり、返事の出来ない子が、いかに多いかということなのだが。
この子は、伸びそうだ。
長続きしそうだ。
ということは、初段への到達可能性が、高いということだ。
* * *
「あたし、今日、お熱があったの」
ミチルが、碁盤の前に座るなり、言った。
「学校には行ったけど、プールは休んだの」
「おいおい」
囲碁なんか、始める場合ではない。
その額を触ってみると、なるほど、少し熱い。
「お母さんは、どうしてるの?」
「仕事。六時まで」
「電話しようか」
「しなくていい。帰ったら言うから」
そうは言ったって、他人様の子を預かり、もしものことがあったら、
どうする。
私は、三階まで階段を駆け上がり、体温計を出せと、妻に迫った。
「風邪でもひいたの?」
「私じゃない。生徒だ。熱があるって言い出したんだ」
じゃあ、私も行きますと言い、妻が付いて来た。
それがいい。
幼くても、女児である。
脇の下に、体温計を突っ込むについても、女同士の方がいい。
先生による、児童への強制猥褻事件が、跡を絶たない。
私は、君子ではないが、危うきには、近付くまいと思っている。
安倍首相を見よ。
李下に冠を正しまくって、世の顰蹙を買っている。
都議選で敗けたのだって、あなたの、その冠のせいなのだ。
「あら、三十六度五分よ」
「平熱だな」
ミチルのやつは、にこにこ笑っている。
「大丈夫か?」
「だいじょうぶです」
「じゃあ、やるか?」
「はい」
彼女、世の常の、小学一年生とは少々違う。
突拍子のないことを言う半面で、しっかりもしている。
毎朝、バスと私鉄二本を乗り継ぎ、一時間以上もかけて、通学している。
親がまた、豪胆だ。
子供を信頼し、憂慮する風を見せない。
これを、暢気ということも出来る。
「あの人、誰なんですか?」
妻が去った後で、ミチルが私に聞いた。
「先生の奥さんだよ」
「奥さんって?」
「ミチルちゃんにも、パパとママがいるだろ。
つまり、この家のママだよ」
「ふーん……」
夫婦と言う概念に、まだ至っていない。
小学一年生とは、そんなものかもしれない。
* * *
ミチルは決まって、四時を過ぎた頃に、電話をかけて寄越す。
時に、五時になることがある。
学校を終え、帰って来るのが、この時間になると思われる。
「ミチルです。これから行って、いいですかぁ」
「いいですよぉ」
「ありがとうございます」
「どうぞー」
「失礼します」
大人並みの口を利く、これが、小学一年生である。
ランドセルを背負い、サロンにやって来る。
さらに肩から、ショルダーバッグを下げている。
時にはそれが、二つに及ぶこともある。
「大変だねえ」
私が声をかけても「何が?」という顔を返す。
想像するに、自分のそれが、普通と思っているのだろう。
「そんなに面白いか、碁が?」
「はい」
やる気満々とは、この子のことだ。
これがもう、三日続いている。
この分では、明日も、明後日も来るのではあるまいか。
「先生、パジャマを着てるんですかぁ?」
「これ?シャツだよ」
「そうなの。パジャマかと思った」
子供の目に遭ったら、斬新なシャツも形無しだ。
「高かったのに……」
我が家の、年寄りママが、さぞ嘆くであろう。
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楽しみです
漫歩さん、
「返事のよい子は、七難かくす」
なんて謂れはないですが、実際、世渡りにおいて、大いに得をすると思います。
それを、彼女は、天性で身に付けているように見えます。
その成長が楽しみですが、何処まで見届けられるか……
2017/07/30 18:21:51
「ハイ!」と言える子
パトラッシュさんの新弟子ミチルちゃんが活写されていて、彼女に興味津々です。
私には孫がいませんが、こういう子なら欲しいと思いました。
2017/07/30 15:24:39
利発です(生徒は)
澪つくしさん、
私は、将棋、囲碁共に、小学生に教えているのです。
(両刀使いです)
(甘辛も両方好きです)
(男女も……いや、これだけは、女性だけです)
大磯は、今、大賑わいでしょうね。
昨日もテレビでやっていました。(井上蒲鉾店、天然温泉などが出ていました)
お孫さんとのひと時、存分に、お楽しみになって下さい。
2017/07/30 05:39:53
ほほ〜〜っ♪
パトさん こんばんは〜♪
今夜は当地花火大会で、帰国中の孫達と浜辺で
観賞でした。
将棋人気にあやかってと思ったら、碁ですか〜?
お母さんもさることながら、利発なお嬢さんと
お見かけしました(@_@)
どちらにしても、嬉しいじゃないですか〜♪
育てがいがありますね〜!
頑張ってくださいd(^-^)ネ!
2017/07/29 23:31:54
子供の目
喜美さん、
そうなのです。
彼女は、家に帰っても一人、ママの帰りを待たねばなりません。
それなら、碁をやっている方が、良いというわけでしょうね。
変わったシャツは、着るものじゃありませんね。
子供の目は、素直ですから、パジャマに見えたのでしょう。
2017/07/29 16:19:28
一人ぼっち
一人家に戻っているより
パトさんが話し相手してくれ
碁が習えるなんてミチルちゃん嬉しいでしょう 近くにお友達もないから
淋しいと思うわ
パパのパジャマと間違えられたの
ガックリ
2017/07/29 15:10:27
楽しみでありつつ
みさきさん、
藤井四段のように、なってくれたら、師匠冥利に尽きるのですがね……
「こまっしゃくれた子」
今は、この一語です。
2017/07/29 15:00:29
他人の子ですから
彩々さん、
遊びにお忙しいとは、結構な御身分ですね。
また、私のサロンにも、おいで下さい。
Super Nikka用意してあります。
頭の良い子なので、油断していると、何を言われるかわかりません。
この先の成長が、楽しみでありつつ、責任も感じております。
2017/07/29 14:58:00
楽しみですね
好奇心でキラキラ輝く瞳、
素直な心と、
思いっきり背伸びした会話、
吸収できるものをすべて吸収して、
成長していく姿、
楽しみですね。
8年後には、14才!
2017/07/29 12:29:11
子供との会話
パト先生、お久しぶりです。
今年も8月になってしまいますね。
私はポケポケ、遊び歩いていだけですのに
何故か忙しい想いをしております(笑)
パトさんの囲碁サロンは女の子も
リラックスできて、居心地が良いこと
でしょう。
何だか、素敵な会話をやり取りされて
いますね。ほのぼの、ほのぼの。
2017/07/29 11:16:49