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人はなぜ「死ぬのが怖い」のか 

2017年09月11日 ナビトモブログ記事
テーマ:過去も未来もない、今を生きよ

上記、前野隆司(講談社+α文庫)の本をタイトルに興味を持って購入、読了。

元々ロボット工学専攻で大学院教授らしく、色々な方面(脳科学、心理学、哲学、進化生物学、宗教学など)から「死」についてアプローチしています。

登山を模して、「死を超越する」7つの登山道を作り、説明。
ルート1 心は幻想だと理解する道
ルート2 すぐ死ぬことと後で死ぬことの違いを考える道
ルート3 自分の小ささを客観視する道
ルート4 主観的時間は幻想だと理解する道
ルート5 自己とは定義の結果だと理解する道
ルート6 幸福学研究からのアプローチ
ルート7 リラクゼーションと東洋思想からのアプローチ

上記でなんとなく言いたそうなことが分かるかと思いますが、私でも納得できない、理解できない箇所が色々あります。
結局、「死は想像上の産物」、「心は脳が作った幻想」とか色々言っていますが、

実際に私が知りたいのは、「自分はどういう死に方をするんだろう」ということです。

病院で自分の意思に関係なく薬漬け、チューブだらけになって死ぬのか、
雨の中、車にひかれて内臓むき出しになって死ぬのか、
山から滑落して誰も救助に来ないまま、凍死して死ぬのか、
ボロアパートで、死後数ヶ月後に白骨で発見されるような死に方をするのか、
苦しんで、苦しんで、死ぬのか、
ポックリ何も苦痛を感じず死ぬのか。

彼は「死」について上記学問を使って平明に述べていますが、「死」は地球上の70億の人間に平等に訪れるものであり、「死」そのものに恐怖しているのではなく、「『自分』の死に方」を不安視しているのですよ。

仏教を宗教ではなく、思想、哲学として捉えていたり、禅宗、一神教の考えたかなどふむふむという感じもしないではないのですが、
結局、私にとって「胸にストン」と落ちるような本ではなかったですね。

エピローグで、
「情熱を持ち、人々と繋がり、周囲の目など気にせず、ポジティブに生きること。幸福学の4つの因子だ。これらは、至福への道、死の超越への道でおある。」
なんてのたまってましたがこんな事、他の本でいっぱい書かれていますよね。

私の好きなフレーズの一つ「お前もすでに死んでいる」も出ていて、ある意味正しかったんだなぁ、なんて妙なところで納得はしましたが。



図書館にて



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典型的な

さん

机上の空論家ですね。

2017/09/11 18:41:19

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