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小春日和♪ときどき信州

本・奥田英朗 「オリンピックの身代金 上・下」 

2018年02月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し





 内容紹介
小生、東京オリンピックのカイサイをボウガイします――兄の死を契機に、社会の底辺というべき過酷な労働現場を知った東大生・島崎国男。彼にとって、五輪開催に沸く東京は、富と繁栄を独占する諸悪の根源でしかなかった。爆破テロをほのめかし、国家に挑んだ青年の行き着く先は? 吉川英治文学賞受賞作

「東京だけが富と繁栄を享受するなんて、断じて許されないことです。誰かがそれを阻止しなければならない。ぼくに革命を起こす力はありませんが、それでも一矢報いるぐらいのことはできると思います。オリンピック開催を口実に、東京はますます特権的になろうとしています。それを黙って見ているわけにはいかない」――本文より――



 内容紹介
要求金額は八千万円。人質は東京オリンピックだ――五輪開催を妨害すると宣言していた連続爆破事件の犯人、東大生・島崎国男が動き出した。国家の名誉と警察の威信をかけ、島崎逮捕に死力を尽くす捜査陣。息詰まる攻防の末、開会式当日の国立競技場を舞台に、最後の闘いが始まった! 吉川英治文学賞受賞作

いったいオリンピックが決まってから、東京でどれだけの人夫が死んだのか。ビルの建設現場で、橋や道路の工事で、次々と犠牲者を出していった。新幹線の工事を入れれば数百人に上るだろう。それは東京を近代都市として取り繕うための、地方が差し出した生贄だ。
――本文より――


 読書備忘録 

そうだねー・・・東京はこうだったねー・・・

戦後ずいぶん経っていたけれど子供のころ浅草に行くと傷痍軍人がいた。 
映画「キャタピラー」の予告をみたときには、そうだったと思ったんだっけ・・・

出稼ぎの人もたくさんいた。
当時、地方はそんなに貧しかったなんて子供だったから知らなかった。
今じゃ地方に行くとお庭の広いきれいなお家が立ち並んで、土地はタダみたいなものだからね。っておっしゃるのを聞いて、こんなに広いの、東京だったら億だわ。と・・・

島崎国男に見せてあげたい。
今や地方のいいものをこぞって都会でお取り寄せしたり、わざわざ買い求めに行ったりと・・・

その島崎国男の相棒の村田とは、出稼ぎ中亡くなったお兄さんの遺骨と一緒に郷里に帰る道すがら、スリと被害者の関係だったわけで、それが親子のようになって、最後には「死なさんでけれ、死なさんでけれ」って東北弁で警官に訴えていたの。

このシーンがとても切なかった。

事情を知らないから良子の友達の圭子は、なんか、凄い大袈裟と言っていたけれど、良子さん!その人は島崎国男の事だったんですよ。

日付があっちこっちするけれど、あーそういうことだったのね?と、とても読みやすくほぼイッキヨミした。

余談・・・
いすゞベレットの話が出てきた場面の車の三角窓。
結婚する前から夫が乗っていたボロクソWーゲンと言っていたすぐにバッテリーのあがるGルフ!その車の三角窓はお気に入りだった。
あれは風がたくさん入りよかったのに、今の車にはないのね。

東北弁に通訳を呼びたくなるってところで、あら、私、つきましたよ、通訳!って思わず声に出した。

★★★★★

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