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北軽井沢 虹の街 爽やかな風

クレソン 

2012年05月06日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 
気温9℃と言えば暖かく感じていたが、同じ9℃でも今朝は少し寒く感じる。連休最後の日、今日は遅番で10時半出勤のため、顔を出し始めたタラの芽を見つけてみようと、近くを散策する目的で家を出たとたんに、雲行きが変わりポツポツと雨が落ちてきた。慌てて引き返し、家に入るとすぐにゴロゴロと雷がなり始め、あっという間に大粒の雨となった。昼前から雨が降るという予想が随分と早くなったようだ。このような山の天気にはもう慣れっこになっているが、その雨の中、コンコンと玄関の扉を叩く音がする。そして、嬬恋の妹が、どっさりのクレソンを持って現れた。
 
記録を見ると、昨年の5月13日、しかも金曜日の留守中にクレソンが届けられ、奇っ怪な文章がしたためられていたのだった。
 
クレソンは人様にくれません。「クレ損」です。
コゴミを取る時は腰を曲げ、こごみながら取ります。
山菜は今年中に食べましょう。来年は四歳になってしまいます。
 
今年は、その同じクレソンを妹が配って廻っているという。ここに来て最初の春を迎えたとき、近くに自生するクレソンを発見した妻の興奮振りが思い出されるが、いただいたクレソンの見事な緑色に心がパ〜と明るくなった。昨年は、この奇っ怪な文章とクレソンが大きな話題となり、迷探偵達の推理が華々しく交錯した楽しい思い出がある。犯人は、今ではもう人気絶頂の大スター的存在の、あの迷探偵江戸川乱心という人であった。この方は、不思議と多くの名前を持つ。地元の名士とも言われているが、ある時には奴らその2、などとも呼ばれ、時には外国人と堪能な英語をペラペラと話したりして驚かし、ちょっとしたヒントだけで一度も行ったことのない人の山荘を探り当てたりして、不思議がられてもいる。
 
しかし、そんなことはどうでもいいのであるが、こんな楽しい事件は普通の生活では経験できないことは明らかで、わが人間関係の自慢の一つになっている。普通の友達のように、いつも会っている訳でもなく、時折電話をする訳でもない。それなのに、もう何十年も前からの親友のように遠慮がなく(ノー天気な私が勝手に思っているのかもしれないが)、こんなに楽しい友人は世界中探してもいないだろう。
 
今夜の妻の料理は、得意のちらし寿司。その中には、見事な緑色のクレソンがひときわまぶしく光っていた。そしてみそ汁には、ネギに変わるクレソンが生々しいあの香りを漂わせているではないか。そして、刻まれたクレソンの間から、あの大きな体格の彼がにこっと笑っているのが写り、ギョッとして、慌てて箸でかき混ぜてしまった。嬉しい夕食のひとときに、楽しい思い出や会話が老夫婦の幸せに大きく貢献したことは言うまでもない。
 
 

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