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フデリンドウ 

2012年05月26日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



 

 

 

 

 

 

 
この地に移り住んで4年になろうとしているが、変化した自分に驚くことがある。自然に囲まれた生活の中では、というより、店もない、街灯もない、ネオンもない、隣人もいないのでは、誰だって木々や草花といったものに目が向くのはあたりまえのことかもしれないが、以前は花などに興味がなかったのに、随分と花や木々の名前もいつの間にか覚えるようになっている。
 
ブログを書き始めた頃、かわいらしい小さな花を見つけ、写真をブログにアップしたとき、ある方のコメントでその花がフデリンドウと分かった。青紫色の小さな花は、とても印象に残り、この時期になるといつの間にかフデリンドウを探している自分に気づく。そして、昨年は白い花のフデリンドウを見つけた。小さな花なので注意してみないと見逃してしまう。自転車の速度ではとても見ることは出来ない。
 
花の閉じた状態が、筆の穂先に似ているのが花の由来のようだが、花言葉は、「本当の愛、正義、高貴」。花言葉は誰が考えたのか知らないが、どの花の花言葉もよくできている。自然の中に暮らしているといろいろな小さな物も見えてくる。小さなフデリンドウも今年はたくさん見つけることが出来た。落ち葉の中から一輪だけ顔を出しているのもあるが、お隣のTさんの庭ではたくさんのフデリンドウを発見した。昨年はこんなにたくさんのフデリンドウはなかったのだが、不思議に思い調べてみると、フデリンドウは花が終わると、垂直に立った紡錘形の果実ができ、熟すとてっぺんから真っ二つに割れて天に向かって杯状に口を開くが、上を向いて開いているのでそのままでは種子は落ちない。それは雨が降って、雨粒による衝撃ではじき飛ばされるか、杯を満たした水とともに流れ出すという。こうして拡がった種子から再び花を咲かせるというので、Tさんの庭のその部分は毎年少しずつフデリンドウが増えていくのではないかと考えられる。
 
フデリンドウはリンドウ科リンドウ属の越年草で、北海道から九州まで広く分布し、日当たりの良い山野を好む。秋に発芽し、春に花を咲かせて枯れてしまう植物なので、冬から春にかけて充分な光のある草原やよく手入れされた明るい落葉樹林でないと生き延びることができないという。この場所は、その条件にピッタリの場所に違いない。
 
リンドウは漢字では「竜胆」と書く。熊の胆嚢を干した物が熊胆(ゆうたん)として古くから漢方では胃腸薬として珍重されているが、リンドウの根には各種の苦味配糖体が含まれるため、熊胆に劣らぬ苦味と効能があるとして、竜胆(りゅうたん)という名で苦味健胃薬として利用されてきたというが、左党にとっては、リキュールの材料として用いられたという方に興味が湧く。
イタリアのカンパリ、フランスのスーズやアメール・ピコン、ドイツのウンダーベルグなど、数多くの苦味のあるリキュールにリンドウのエキスが使われているらしいが、これらの苦味リキュールの多くは、もともと胃腸薬として作られたもので、それが嗜好品として普及した。そして、ウンダーベルグは、いまだに小瓶に入って薬局で売られているという。
 
ここでは、ほとんど春と夏が同時にやってくるという感じがする。桜も5月になってやっと咲き始めるが、今では桜もほとんど終わりを告げ、つつじが咲き始めている。よく目を凝らしてみると様々な草花が、新芽を出したり花を咲かせたりしている。この時期は、新緑とともに草花にも目が離せない。
 
 

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