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紙芝居「橋の上のオオカミ」　

2010年06月21日
テーマ：テーマ無し

<div class='wiki'>
<h5><a name='section-1'></a>山奥に一本橋がありました。</h5>

<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_0?1277072319" alt="イメージ 1" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> </b><br />
<b> 長くて狭く一人しか渡れません。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> ある朝 ウサギが下をみながら渡ってきます、 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 中ほどをすぎたところでびっくりして足を止めました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> むこうからオオカミが渡ってきたのです。 </b><br />
</div>
<br />
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_1?1277072319" alt="イメージ 2" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> 「こら、こら！ おれさまが渡ってきたのに気がつかなかったのか！？」と、オオカミは ウサギをにらみつけました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> ウサギは「お日さまがまぶしかったので下をみいみい渡ってきたものですから・・・」 </b><br />
<b> </b><br />
<b> オオカミは「さあ、もどれもどれ！　くずくず言うと谷川へどぶんだぞ」 </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> オオカミにおどかされて、ウサギは すごすご あとへ もどっていきました。 </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_2?1277072319" alt="イメージ 3" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> </b><br />
<b> 「あっははは。おれさまは つよい　オオカミさまだぞ！ えっへん えっへん！」 </b><br />
<b> </b><br />
<b> オオカミは おおいばりで 一本橋を渡りました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> それからというもの オオカミは、　このいじわるが とても おもしろくなりました。 </b><br />
</div>
<br />
<br />
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_3?1277072319" alt="イメージ 4" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> 幾日か過ぎたある日 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 「おや、サルが やってくるぞ。 よーし 先回りして おどかしてやれ。」 </b><br />
<b> </b><br />
<b> ようもないのに、オオカミは 橋をわたってくるものがいないかと 毎日まちぶせ していたのです。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> 「このあいだは タヌキ。きのうは キツネだ。 今日は サルか。 うふふふふ おもしろいぞ。」 </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_4?1277072319" alt="イメージ 5" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> </b><br />
<b> オオカミは大いばりで「やいやい！ おれさまが 渡ってくるのが見えなかったか！さあ、文句を言わず もどれもどれ。」 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 「あ、これは しつれいしました オオカミさん さあどうぞ、どうぞ おさきに 渡ってください。わたしは こうして・・・・・」 </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> と、サルは </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_5?1277072319" alt="イメージ 6" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> </b><br />
<b> とくいの ぶらんこ。 </b><br />
<b> 橋の下にぶらさがって オオカミをとおしました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 「えっへん、えっへん！」 </b><br />
<b> オオカミはいいきもちで 橋を渡っていきました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
<b> それから いく日かすぎた夕方のことです。</b><br />
<b> </b><br />
<b> 夕日をうけながら オオカミがいそいで一本橋を渡っていきます。 </b><br />
<b> なかほどまで来たところ、だれかが目の前に。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 「こらこら！」と 言いかけて オオカミは びっくり！・・・ </b><br />
<b> </b><br />
</div>
<br />
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_6?1277072319" alt="イメージ 7" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> </b><br />
<b> 「あ、これはこれは 熊さんでしたか。夕日をギラギラ受けていたものですから、気がつかないで失礼しました。わたしは 元に戻ります。どうぞ お先に渡ってください。」 </b><br />
<b> オオカミは あわてて言いました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> すると、熊さんは、 </b><br />
<b> 「いやいや、オオカミ君。 なにも もどらなくても いいんだよ、君だって急いでいるんだろう。そうだ、こうしよう」 </b><br />
<b> </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_7?1277072319" alt="イメージ 8" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> </b><br />
<b> 「よいしょっと！」 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 力もちの熊さんは、オオカミを軽々とだきあげ うしろへ そっとおろしてやりました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> どうだい、オオカミ君 こうすれば君も ぼくも、わざわざもどることはないってわけさ。」 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 熊は、そう言うと とことこ橋を渡っていきました。 </b><br />
<b> </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_8?1277072319" alt="イメージ 9" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> </b><br />
<b> オオカミは橋の上に立ったまま ぽかんとして 熊のうしろすがたを いつまでも見送っていました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 「なんて、やさしいんだろう。」 </b><br />
<b> オオカミはすっかり熊にかんしんしてしまいました。」 </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> つぎの日です。ウサギが また いそいで一本橋を渡ってきました。 </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_9?1277072319" alt="イメージ 10" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> </b><br />
<b> すると、オオカミが むこうからやってきました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> ウサギは「これはいけない！」と </b><br />
<b> あわててもどりかけました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 「ウサギくーん、もどらなくてもいいよ〜。」 </b><br />
<b> オオカミはやさしい声でウサギをよびとめました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> オオカミは「おまちよ ウサギ君 こうすればいいんだよ。」 </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_10?1277072319" alt="イメージ 11" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> </b><br />
<b> 熊のまねです。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 「どっこいしょ。」 </b><br />
<b> ウサギをだきあげて うしろへ そっと おろしてやりました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> ウサギは、びっくりしてしまいました。だって、今日のオオカミは、いつものオオカミと まるで ちがったからです。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> </b><br />
<b> 「オオカミさん ありがとう。」 </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
<img src="http://img2.blogs.yahoo.co.jp/ybi/1/42/f2/denkioji3/folder/1286344/img_1286344_35544593_11?1277072319" alt="イメージ 12" class="popup_img_360_270 clearFix alignRight"><br />
<b> </b><br />
<b> ウサギは うれしそうに 橋を渡っていきます。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> オオカミは「ああ、いいきもちだ！」 </b><br />
<b> そうです。ふしぎなことに 前より ずっといいきもちです。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> 「これにかぎるぞ」 </b><br />
<b> オオカミは気もちが はればれとしました。 </b><br />
<b> </b><br />
<b> それからというもの オオカミは一本橋を渡るのが すっかり楽しくなりました。 </b><br />
<b> </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
<b> おわり </b><br />
</div>
<br />
<div class='wiki'>
昭和４３年の作品<br />
</div>

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