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伝説のスピーチ 

2012年07月19日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

1992年6月11日。
ブラジルのリオ・デ・ジャネイロで開かれた
国連の地球環境サミット。
カナダ人の12歳の少女が、
いならぶ世界各国のリーダーたちを前に
わずか6分間のスピーチをした。
 
 
そのことばは、
人々の強い感動を呼び、世界中をかけめぐり、
いつしか「リオの伝説のスピーチ」と呼ばれるようになった。
 
 
「私たちひとりひとりの力が世界を変えていける」
ということを、
いまも世界中に伝えつづけている少女の言葉を、
あなたに届けます。
 
 
 
 
リオ地球環境サミットのスピーチから
こんにちは、セヴァン・スズキです。エコを代表してお話しします。
エコというのは、子ども環境運動(エンバイロメンタル・チルドレンズ・オーガニゼイション)の略です。
カナダの12歳から13歳の子どもたちの集まりで、今の世界を変えるためにがんばっています。
あなたたち大人のみなさんにも、ぜひ生き方を変えていただくようお願いするために、自分たちで費用をためて、カナダからブラジルまで1万キロの旅をしてきました。
 
今日の私の話には、ウラもオモテもありません。
なぜって、私が環境運動をしているのは、私自身の未来のため。自分の未来を失うことは、選挙で負けたり、株で損したりするのとはわけがちがうんですから。
 
私がここに立って話をしているのは、未来に生きる子どもたちのためです。
世界中の飢えに苦しむ子どもたちのためです。
そして、もう行くところもなく、死に絶えようとしている無数の動物たちのためです。
 
太陽のもとにでるのが、私はこわい。オゾン層に穴があいたから。
呼吸をすることさえこわい。空気にどんな毒が入っているかもしれないから。
 
父とよくバンクーバーで釣りをしたものです。数年前に、体中ガンで犯された魚に出会うまで。
そして今、動物や植物たちが毎日のように絶滅していくのを、私たちは耳にします。
 
それらは、もう永遠にもどってはこないんです。
 
私の世代には、夢があります。
 
いつか野生の動物たちの群れや、たくさんの鳥や蝶が舞うジャングルを見ることです。
でも、私の子どもたちの世代は、もうそんな夢をもつこともできなくなるのではないか?
あなたたちは、私ぐらいの歳のときに、そんなことを心配したことがありますか。
 
こんな大変なことが、ものすごいいきおいで起こっているのに、私たち人間ときたら、まるでまだまだ
余裕があるようなのんきな顔をしています。
まだ子どもの私には、この危機を救うのになにをしたらいいのかはっきりわかりません。
でも、あなたたち大人にも知ってほしいんです。
あなたたちもよい解決方法なんて、もっていないっていうことを。
 
オゾン層にあいた穴を、どうやってふさぐのか、あなたは知らないでしょう。
 
死んだ川に、どうやってサケを呼び戻すのか、あなたは知らないでしょう。
 
絶滅した動物を、どうやって生きかえらせるのか、あなたは知らないでしょう。
 
どうやって直すのかわからいものを、こわし続けるのはもうやめてください。
 
ここでは、あなたたちは政府とか企業とか団体とかの代表でしょう。
あるいは、報道関係者か政治家かもしれない。
でもほんとうは、あなたたちも誰かの母親であり、父親であり、姉妹であり、兄弟であり、おばであり、おじなんです。そしてあなたたちのだれもが、だれかの子どもなんです。
 
私はまだ子どもですが、ここにいるみんなが、同じ大きな家族の一員であることを知っています。
そうです50億以上の人間からなる大家族。いいえ、じつは、3千万種類の生物からなる大家族です。
国境や各国の政府が、どんなに私たちを分けへだてようとしても、このことは変えようがありません。
 
私たちは子どもですが、みんながこの大家族の一員であり、一つの目標に向けて心をひとつにして、行動しなければならないことを知っています。
私は怒っています。でも、自分を見失ってはいません。
私はこわい。
 
でも、自分の気持ちを世界中に伝えることを、私はおそれません。
 
 
私の国でのむだづかいはたいへんなものです。
買っては捨て、また買っては捨てています。
それでも物を浪費しつづける北の国々は、南の国々と富をわかちあおうとはしません。
物がありあまっているのに、私たちは自分の富を、そのほんの少しでも手放すのがこわいんです。
 
カナダの私たちは、十分な食べ物と水と住まいを持つ、めぐまれた生活をしています。
時計、自転車、コンピューター、テレビ、私たちの持っているものを数えあげたら
何日もかかることでしょう。
2日前ここブラジルで、家のないストリートチルドレンと出会い、私たちはショックを受けました。
ひとりの子どもが私たちにこう言いました。
 
「ぼくが金持ちだったらなあ。もしそうなら、家のない子すべてに、
食べものと、着るものと、薬と、住む場所と、やさしさと愛情をあげるのに」
 
 
家もなにもないひとりの子どもが、わかちあうことを考えているというのに、すべてを持っている
私たちがこんなに欲が深いのは、いったいどうしてなんでしょう。
 
これらのめぐまれない子どもたちが、私とおなじぐらいの歳だということが、私の頭をはなれません。
どこに生まれついたかによって、こんなにも人生がちがってしまう。
私がリオの貧民街に住む子どものひとりだったかもしれないんです。
ソマリアの飢えた子どもだったかも、中東の戦争で犠牲になるか、インドで物乞いをしていたかも
しれないんです。
 
もし戦争のために使われているお金をぜんぶ、
貧しさと環境問題を解決するために使えば、
この地球は
すばらしい星になるでしょう。
私はまだ子どもだけど、そのことを知っています。
学校で、いや、幼稚園でさえ、あなたたち大人は私たち子どもに、世の中でどうふるまうかを
教えてくれます。
 
たとえば、
争いをしないこと。話し合いで解決すること。他人を尊重すること。ちらかしたら自分でかたづけること。
ほかの生き物をむやみに傷つけないこと。わかちあうこと。そして欲ばらないこと。
 
ならばなぜ、あなたたちは、私たちにするなということをしているんですか。
 
なぜあなたたちが今、こうした会議に出席しているのか、どうか忘れないでください。
そしていったいだれのためにやっているのか。
 
それはあなたたちの子ども、つまり私たちのためです。
みなさんはこうした会議で、
私たちがどんな世界に育ち生きていくのかを
決めているんです。
親たちはよく「だいじょうぶ。すべてうまくいくよ」といって子どもたちをなぐさめるものです。
あるいは、「できるだけのことはしているから」とか、「この世の終わりじゃあるまいし」とか。
しかし大人たちは、もうこんななぐさめの言葉さえ使うことができなくなっているようです。
 
おききしますが、私たち子どもの未来を、真剣に考えたことがありますか。
父はいつも私に不言実行、つまり、なにをいうかではなく、何をするかでその人の値打ちが決まる、と
いいます。しかし、あなたたち大人がやっていることのせいで、私たちは泣いています。
 
あなたたちはいつも、私たちを愛しているといいます。しかし、いわせてください。
 
 
もしその言葉がほんとうなら、
どうか、本当だということを
行動でしめしてください。
 
 
最後まで私の話をきいてくださって
ありがとうございました。
 
 
12歳で伝説のスピーチをしたセヴァン・スズキは、日本人の血を引いた若き女性リーダーで日系4世のカナダ人環境保護活動家。伝説のスピーチから20年が経ち2児の母親となった彼女は今、環境保護活動のリーダーとして世界各国で講演や執筆活動を行っている。
 
12歳の少女のスピーチは、世界中の人々の心に響き感動を与えたが、私は、20年後の今、もう一度心に刻み呼び戻してみたかった。素晴らしい環境の中で暮らす幸せを噛みしめずにはいられない。「自然に従う生き方」という大きなテーマを掲げるスウィートグラスというキャンプ場で働きながら、自然いっぱいの森の中で暮らすことができるなんて、こんな素敵な生き方は夢の世界である。毎日を大切に生きたい。数日後、親しい仲間達と池の平湿原をハイキングすることになっている。豊かな自然に感謝し「ありがとう」と叫びたい。
 

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