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平成の虚無僧一路の日記

「文楽」の危機 

2012年10月02日 外部ブログ記事
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橋下大阪市長が「文楽への助成金を打ち切る」と
発言したことで、毎日新聞 9/30(日)に、二人の
御大の意見が載りました。

超大物の「堺屋太一」氏は「真の文化は大衆に支持
されて国の文化財となる。助成金だけで維持される
ようなものは形骸化し、発展はなくなる」と。

そして、元国立文楽劇場の理事を務めた「山田庄一」氏も
同じ。「現在の文楽には、公の補助金を受けるに
ふさわしい価値があるのか」と。

実は私も、橋下市長の「補助金凍結」に驚きながらも、
一理あるかとも思っていました。山田庄一氏は、

文楽の国立研修場を設立し、研修生を受け入れ、
助成してきたことが裏目に出て、今日のレベル低下を
招いた。特に太夫陣のひどさには、目を覆いたくなる。
かつて、文楽の門を叩く人は、文楽が好きで好きで
たまらないという人たちだったが、研修生として
入ってきた人の大半が、文楽に関心なく“就職活動”の
一環としか考えていない。“世界無形文化遺産”という
美名に安住して、技芸への向上を怠ってきた。基本と
なる発声までなっていない」とまで言い切っています。

私も昔は文楽をよく観にいったものです。至高の
芸術とさえ思ったこともあります。文楽は“慟哭”の
芸術。迫力ある大夫の語りに、ストーリーを知らない
ド素人でも涙を誘われたものです。

ところが、ある時から、文楽を見ていて、そらぞらしく、
鳥肌がたつような不快感を感じるようになりました。
橋下氏が「つまらない」と言ったのも、惹きつけられる
魅力を感じさせなかった所以でしょう。


かつて、慶応高校で私が「伝統芸能保存会」なるクラブを
立ち上げようとして、池田弥三郎氏に相談に行った時、
氏は、「大衆に支持されないものは廃れてもしょうがない。
文化を守ろうなんて、守られなければ存続できないものは、
守る必要なんか無い」と、断られたことを思い返しました。

その後、歌舞伎も能も狂言も奇跡の復活を遂げています。
尺八も新しい音楽世界を創造しなければ、存続は不可能
でしょう。

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