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たかが一人、されど一人
読後感「児玉誉士夫 巨魁の昭和史」有馬哲夫著
2013年04月07日
テーマ:テーマ無し
昭和20年の敗戦以降の政治を、戦前から右翼活動をしていた児玉誉士夫なる少し特異な人物を通して描いている一風変わった政治史ドキュメンタリーである。主人公の児玉氏はロッキード事件でクローズアップされて、ロッキード社とコンサルタント契約を結んでいたことが明らかにされた。当時は、日本の右翼が何故にアメリカの航空機メーカーと関わったのか、奇異な感じもしたがこの本を読んで納得した。著者は日本だけでなく、アメリカの公文書を丹念に調べてこの本を書いたようだ。日本では1976年のロッキード事件は既に遥か昔の出来事で、すっかり風化してしまっている。多くの人の印象では、金権体質であった田中角栄総理が、前後の見境なくアメリカの会社から政治資金を受け取ってしまった程度の理解ではなかろうか。本書を読むと、そんな理解が如何に底の浅いものかがよく分かる。主人公の児玉氏が田中総理と全く無関係ではなかったかもしれない。田中氏のスポンサーであった小佐野氏と児玉氏はかなり古い付き合いもある。しかしそんなことはロッキード社と日本の政治家の絡みからすると全く枝葉末節に過ぎない。本質的な問題はアメリカの政治に日本の政治体制が常にコントロールされているところにある。ロッキード問題も当初はアメリカ国内の政治問題、突き詰めるとニクソンのウォーターゲートにまで遡らなくてはならない。本書は終戦と同時に始まった米ソ冷戦状態が、アメリカに日本をフロントとして利用せざるを得ない事情が発生し、戦犯として確保していた児玉氏のような特異な存在を利用することがアメリカの国益に合致したことを明解に論じようとしている。児玉氏とロッキードの契約はなにも民間機の導入の際に始まる話ではない。遥か以前、CIAの斡旋で始まっているのだ。小生の認識としても児玉氏はヤクザか右翼の大物ぐらいのことで、政界といろいろな繋がりはあるにせよ、私腹を肥やすのが精々で余り問題視するほどの人物ではないと思っていた。しかし、本書を通読して完全に見方が変わった。彼はひょっとしたら心から日本の自主独立を目指した本当の国士だったかもしれない。鳩山一郎、中曽根康弘等自主独立を唱えながら変節した政治家が多いようだ。中曽根氏に至っては児玉氏と特に深い関係にあり、自主路線を唱えていたのが首相になった途端日同盟論者に変わっている。その時彼を支えてきた児玉氏は既に司法に絡め取られ身動きが出来なくなっている。その時児玉氏は何を思ったか。いろいろ考えさせられるものがあった。
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