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水泳の神様 

2013年08月08日 ナビトモブログ記事
テーマ:人生

 最近の日本は、水泳競技で好調である。

 昨年の夏に開催されたロンドンオリンピックでは、金メダルの獲得こそなかったものの、銀メダル3個、銅メダル8個、計11個のメダルを獲得し、水泳競技で堂々の世界9位であった。

 銀メダル3個の内訳は、200m背泳ぎの入江陵介、4×100m×メドレーリレー男子、200m平泳ぎの鈴木聡美だ。
 
 銅メダルは、200mバタフライの松田丈志、400m個人メドレーの萩野公介、100m背泳ぎの寺川 綾など、8個である。

 そして、水泳世界選手権は、今年の夏、スペインのバルセロナで開催された。

 この大会で大活躍を見せたのは、萩野公介だ。

 400メートル自由形では、日本新記録で銀メダルを獲得した。日本勢が五輪、世界選手権を通じて400メートル自由形でメダルを獲得するのは、実に53年ぶりの快挙だ。

 そして、200メートル個人メドレーだ。この種目でも銀メダルを獲得し、五輪、世界選手権を通じて日本人初の表彰台に立った。
 
 自由形と個人メドレーといった泳法が異なる種目で同時にメダル獲得するのは、日本勢初の快挙である。
 まさに、「和製フェルプス」の名に恥じない大活躍である。


 そして、最終日の8月4日。水泳の神様は、味なことをして下さる。ドラマを用意して下さっていたのだ。

 この日、男子400メートル個人メドレー決勝に進出した日本選手は、萩野公介と瀬戸大也の二人。
萩野公介は全体の4位、瀬戸大也は萩野を上回る2位での決勝進出だ。

 決勝がスタート。5コースが瀬戸、6コースが萩野だ。
 
バタフライ、背泳ぎ、平泳ぎと続き、残るは自由形の100メートル。
 
この時点で、瀬戸が1位、萩野が2位だ。

  50メートルのターンを終え、1位が萩野、2位が瀬戸。
   
 実況アナウンサーが叫ぶ。「さあ萩野、金メダルへ。瀬戸も続いています。さあ日本人のワンツーフィニッシュになれば、57年ぶりの快挙です」
 解説者も声を張り上げる。「さあ行けますよ、行けますよ。いいですよ、いいですよ」
 
そして、大歓声の中、ゴール。
 
 結果は、瀬戸が金メダル。萩野は5位。
 
 瀬戸は、自己ベストを大幅に更新しての金メダル獲得だ。

 日本勢としては、個人メドレーで、五輪、世界選手権を通じて初の世界一だ。

 水泳会場の大観衆も、実況アナウンサーも、解説者も、テレビを観ていた視聴者も、残り50メートルを切った自由形で、金メダルは萩野、「和製フェルプス」・萩野を想像したはずだ。
 
しかし、水泳の神様は、それをお許しにならなかった。
 
 萩野公介18歳、瀬戸大也19歳、二人は同学年のライバルだ。幼い時から、二人して切磋琢磨してきた。

 二人でオリンピックに出る。彼らが交わした約束だという。しかし、昨年4月のロンドンオリンピック選考会、瀬戸大也は3位に終わり、ロンドンオリンピックに出場できなかった。
 
そのロンドンオリンピックで、萩野公介は、400m個人メドレーでは、ご本家のフェルプスに競り勝ち、日本勢初の銅メダルを獲得した。
 
 ライバルの一方がロンドンオリンピックで銅メダル、片方は出場すらできなかった。そのときの、瀬戸大也選手の心情は察するに余りある。
 瀬戸大也は、その後、必死で頑張った。・・・・・はずだ。

 そして、今回、水泳の神様は、瀬戸大也にはご褒美を、萩野公介には戒めをお与えになった。
 
 「二人して頑張れよ」と。
 

 「さあ日本人のワンツーフィニッシュになれば、57年ぶりの快挙です」

 この実況アナウンサーの絶叫にある快挙は、3年遅れるが、切りよく60年ぶりの快挙となって、地球の裏側で行われるリオデジャネイロオリンピックで実現する、

 はずだ。水泳の神様は、どこまでも味なことをするのがお好きのようだ。







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