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たかが一人、されど一人

読書の一日 

2013年09月09日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

ブログの設定を変更しています。先週末、古い友人と会食した帰りに書店で本を買ってもらったことは既に書いた。本は「影法師」百田尚樹著である。読後感を書いてアップしようとも思ったが、小説の読後感は難しい。言えることは「実に面白い」の一言に尽きる。前回読んだ「永遠のゼロ」は太平洋戦争当時の戦闘機乗りが主人公、今回は江戸時代の下級武士が主人公。勤務先にあたる藩は東北地方のさして大きくは無い貧乏藩との設定になっている。時代は特定していないが、勝手に江戸は中期以降だろうと想像した。昔から時代小説が好きで、吉川英治、山手樹一郎、柴田練三郎、五味康介あたりから始まり長谷川伸、野村胡堂、子母澤寛といった少し古い時代の作品も夢中になって読んだ時代がある。どれも面白かったが現在まで印象に残っている作品は少ない。強いて言えば山本周五郎の「日本士道記」と「日本婦道記」くらいかな。百田氏の作品にはこれと似たテイストがある。江戸時代様々な制約条件下で生きざるを得なかった武士の生きかたを、ある意味非常に肯定的に暖かく描き、人情味溢れるお話として盛り上げていく。昔の作家が眠狂四郎や丹下左膳のようなヒーローを作り上げると少し漫画チックになるが、百田氏が描くヒーローはもう少し現実味を帯びるような工夫もされている。百田氏のテレビインタビューを見たことがあるが、一つの小説の為に読み込む資料が半端でないらしい。それが時代小説でも不自然さを感じさせない迫力を生み出す所以であろう。こんな読書で1日潰れたことが有難い。

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