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たかが一人、されど一人
読後感「ランナウェイ/逃亡者」ニール・ゴードン著 嵯峨 静江 (翻訳)
2013年09月25日
テーマ:テーマ無し
著者は知らなかったが、同名タイトルの映画で久々にロバート・レッドフォードが監督・ 製作・出演したものが近々公開されると聞いたので、興味をひかれて読んでみた。著者の作品は日本であまり紹介されていないようなので、知らなくて当然かもしれない。タイトルからするとアクション系のお話かと思ったが、全く異なる深い示唆に富む社会派ドラマとでもいうべきだ。こういっては申し訳ないが、日本では見つけにくいタイプかも知れない。話の内容は簡単に紹介したくても出来ないくらい複雑とも言える。先ず文章の構成が非常にユニークで、ロバート・レッドフォードがこれをどうやって映画化できたのだろうかと不思議に思うほどだ。著者は南アフリカ生まれとなっているが、恐らくアメリカ人なのだろう。1958年生まれでイェール大学でフランス文学の博士号を取得とある。お話の方は主人公が一人とは言えず、著者の立ち位置が1996年だったり10年後の2006年だったりする上に、大勢の登場人物の時代背景は更に遡って1970年代の事件に跳んだりする。更に厄介なことが二つある。一つはただでさえ登場人物が多いうえに、時によって呼び名が姓であったり、名であったり、或いは愛称になったり、意図的に使われる変名となること。この手の本につきもので冒頭に掲載されている登場人物欄にはほんの数人しか紹介が無い。二つ目はこれも日本人読者ゆえの悩みだろうが、広いアメリカが舞台なので、舞台背景のイメージが湧きにくいこと。逃亡者を描くのだから舞台背景は刻々と変化する。パソコンにアメリカの地図を開きぱなしで読み進めた感じだ。こう書いてくると如何にも読みにくく、つまらなそうに感じてしまうかも知らぬが、登場人物が通り一遍の善玉と悪玉でないし、絡みもストーリーとして実に巧みに構成されている。600頁を超える大作であるが、息つく暇を与えられずに惹き込まれていった。内容について一つだけ言うと、お話の骨格を成しているのは1970年代半ばから80年代にかけての反戦学生運動である。私は一世代前の1960年代の学生運動をノンポリとして横目で見ていただけなので実態は知らないし、この小説と同時代に日本でも発生した浅間山荘事件なんかも余り関心が無かった。ただ80年代の後半に、勤務先で大阪支店長になった時に遭遇したことで忘れ難いことがある。会社に府警の公安のお巡りさんが訪ねてきて内密に話したいと切り出されたことだ。当時の部下は40人ほどだったと記憶するが、その中に学生運動で逮捕歴のある人間が二人もいた。正にこの本のテーマみたいなことになるが、信じられないほど真面目な彼らを警察は何十年経っても監視を続けることを初めて知って少しショックだった。本書の中には度々登場してくる言葉に「コインテルプロ」がある。これは米国FBIによるもっと怖いプログラムのようで、現実問題でもあろう。著者は主に悪者を描きながら、米国上流現代社会が世界に対して何をしてきたか、また何をし続けているかを強く訴えてる。アメリカで言えばヒッピー族、日本でも70年代から80年代にかけての学生運動に参加していた連中が恐れていた事態が現在正に進行しているのかもしれない。
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