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「こやんぴ」のぶらりお散歩ブログ
ボストンだより 第四のたより(その2)
2013年11月23日
テーマ:海外旅行
その1からの続きです。
※ ※ ※ ※ ※
ビーコンヒルは、その名のとおり、丘になっていて、古い建物が多く保存されています。ここに住むことは、ボストンっ子の夢とのことですが、駐車場はないし、坂はきついし・・・ ユウは、「私には無理だなあ」と、ため息を漏らします。日本でいうと、冬の寒さが身に染みる京都の町家に、高い家賃を払って住むようなものなのでしょうか。
マサが、一昨日の経験に基づき、左折しようとすると、ユウは北上を主張します。マサには、左折が正解だと思えるのですが、ユウが「こっちに花屋さんがあったはずだ。」と確信ありげなので、しぶしぶと従います。婦唱夫随は、当家の伝統です。「そっちじゃあねえんだけどなあ。」
坂の下まで降りてきました。「あれえ、花屋さんがあるはずなんだけどなあ。」
ある訳がありません。
「ほら、そこに病院が見えるでしょ。おととい、車の中から見えたでしょ。と言うことは、さっき左折するのが正解だったんだよ。」
道に沿いながら、西方向に歩いていくと、道は緩やかにカーブし、やがて南方向に向かいます。ほらほら、一昨日来た所ではありませんか。
ということで、ビーコンヒルをいやというほど堪能した二人は、パブリックガーデンを抜け、日本で言えば銀座通りのような素敵な通り、ニューベリー通りを散策します。通りの向こうに沈もうとする夕日が綺麗です。
これは、ぜひ高いところから、ボストン中を見渡すことが必要と考えた二人は、プルデンシャルのスカイ・ウォークに向かうことにしました。ちょっと遅いかな。
プルデンシャルのモールは、買い物客でごったがえしています。日本の年末年始とそっくりです。○○%オフの店がたくさん。人々も、買い込んだ大きな荷物を大事そうに抱えて、どこか、うれしそうです。人垣をかき分けないとエレベーターに近づけないほどです。夕日が沈んでしまうよぉ。
エレベーターも、多くの人でいっぱいです。高速のエレベーターは、耳がツンとしてしますね。ガタガタと揺れるので、ちょっと心配になるマサ。心配性は、なかなか治りません。
さて、最上階の52階に到着。あれれ、狭い。なんだ、高級そうなレストランしかないではないですか。二人は、すごすごと1階に戻ります。
1階に戻り、よく確認すれば、おやおや、スカイ・ウォークは50階でした。案内係の女性が、上に上がったと思ったらすぐに降りてきた我々二人を不審そうに見つめる中、再び高速エレベーターに。
やっとたどり着いたスカイ・ウォークは、太陽こそ西に沈んでしまったものの、オレンジ色のボストンの夜景が、心を落ち着けてくれるように優しく、優しく輝いていました。夕焼けの時にはきれいに輝いていたであろう黒雲が、スカーフを広げたかのよう。ゆっくり、ゆっくりと東に向かって流れていきます。
夕食には、ニューベリー通りにある寿司屋さんで、玄米の寿司をいただきました。おととい、ガイドのYさんからそのことを聞いたときは、「ええっ! 玄米いっ!!!」と思ったものですが、食べてみると、意外にいけますね。
「醤油恋しや」のユウは、もう夢心地。財布の紐もかなりゆるんだようで、マサに、「どんどん飲んでいいよ。」と、それこそ大盤振る舞いの展開に。ユウの優しさに甘え、マサは、目を細めてボストンビールをおいしそうに飲み干します。
調子に乗ったマサが、次に日本酒を注文しようとすると、ユウが必死に押しとどめます。いかに「大盤振る舞い」でも、日本酒があまりにも高いので、これは仕方がありません。聞き分けのよいマサは、白ワインに注文替えをすることにしました。
近くで食事の終わった若いカップル二組が、割り勘にしているのを見て、「そんな時代があったなあ。」と過去を見つめあう二人なのでした。
マサ
ユウ
※ ※ ※ ※ ※
写真は、ビーコンヒルのイギリス風のお家。
もう一枚は、玄米寿司。おいしかったですよ。
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