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たかが一人、されど一人
読後感『日本人に「宗教」は要らない』ネルケ無方著
2014年04月22日
テーマ:テーマ無し
書店の店頭で偶然手にして購入したのだが、これまでに読んだ宗教関連の書物の中で一番分かりやすく、胸にすとんと落ちる思いの本だった。著者はドイツ人で曹洞宗の住職。外国人で元がクリスチャンであったこともあり、キリスト教圏の西欧人と日本人の考え方の違いが非常に分かりやすく説明されている。来日は1990年と履歴にあるので、既に四半世紀近くを日本で暮らし、日本人を娶っているからだろうか、文章はとてもきれいな日本語で書かれているので読みやすい。我が家も菩提寺が曹洞宗なので、宗教を聞かれれば迷わず仏教徒と答えるだろう。しかし仏教の教義など何ほどのことを知るかとなると、答えられるようなことは殆ど無い。強いて言えば、本山が富山の永平寺で開祖が道元禅師程度のことだろう。そもそも仏教とは特別に教典も無いそうで、教義等は古くから伝わる経典などを勉強している坊さん達だけが知るもので、在家にある人間は葬式法要に関してお寺さんにお世話になるが、普段は無理解・無関係で善しと考えている。開祖は知っていても本尊が誰であるかもよく分からないし、ここ数十年墓参りで菩提寺に足を運ばない年があっても、伊勢神宮の初詣を欠かさないのも考えてみれば不思議なことだ。著者はこの辺の事情をよく知ったうえで、キリスト教国の考えと比較しながらいろいろ教えてくれる。非常に雑駁に紹介すれば次のようなことになるかもしれない。西欧諸国の一神教の世界では、人間がこの世に生を受けて生きているのも死ぬのも全て神の意思に依るもので、一人一人が絶対神と強い繋がりを持っている。従って場合によっては神の意思と親の意思が異なり、親殺しなんかが起りうるし、事実珍しくないようだ。日本人は両親から先祖に至るまでの血の繋がりを大切にする精神が大きいが、これが仏教の精神と関係している。仏教はお釈迦様も人間で、絶対神の存在が無いのかもしれぬ。日本に八百万の神が存在するように、仏教でも自分を含め、あらゆるところに仏性の存在を認めている。当然他人の存在や考えを余り非難せず、むしろ仲良く共存することを優先する。一神教の世界では同じ神を頂きながら、その信者同志が凄惨な殺し合いを平気でする精神は、自分だけが神と繋がっているとの思い込みが強い由縁であろう。隣人愛を強調するのも同じで、言わないと我欲だけになってしまうので、キリスト教では「愛」を強調するのだそうだ。この理屈で言うと、日本人が今更「絆」を強調するのは少しおかしいと述べていることに全く共感した。他にも輪廻思想の有る無しとか、地獄と天国の相違など納得したことが多々ある。新たに知ったのはドイツにおける宗教教育のありよう。小学低学年から徹底的に行って、14歳になると自分で宗教を決めると同時に、社会的にも一人前と認められて酒なんかも自由に飲めるようになるらしい。ところ変わればの感もあるが、日本人にとっては物心つく頃から神も仏も似たような存在。長じて突き詰めていくと総ては結局「無」に帰してしまう。仏教にも似た考えがあるらしい。従って著者は日本人に宗教は要らないとするのかもしれぬ。確かに宗教を巡って喧嘩するくらいなら、無宗教で皆仲良く暮らせるほうが余程理に適いそうでもある。
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