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たかが一人、されど一人
情報ネットの時代
2014年06月24日
テーマ:テーマ無し
今月も余すところ1週間、正月から数えると早くも半年が経つ。1日々々はさしたる変化を感じない。しかし6月はその時期らしいが、このところ年金や健保など社会保険関係、或いは税務関係の通知などが頻繁に送られてくる。何れも機械で打ち出された数字の羅列以外に、馬鹿丁寧なパンフレットが同封されている。これを仔細に検討する人も多いのだろうが、仔細に読まなくても言わんとするところは、徴取額が上がって支給額が減ることばかりであることは分かっている。正直なところ今年は気分が重いことが多すぎる。これ等の通知を全国の家庭に発送するために掛かる手間暇(人員と経費)は膨大なものだろう。その他にも区役所から送られてくる書類に保健事業関係で、定期健康診断・大腸がん検診・介護関係での健康状態に関するアンケート等がある。国民都民の健康についてお気遣いいただいていることを、多としなければならないのだろうが、である。数週間前の報道に、個人医療情報のデータベース化が検討されているとあった。詳しく記憶していないが、多分厚労省でのことだったと思う。この記事を読んだ時には、全くその通りで、早く実現すべきことだろうと思ったものだ。複数の医者に通っているご同輩は多いと思うが、あっちでも採血こっちでも採血に苛立つ経験は誰しも共通の筈である。医者ではないので確信的に言えるものではないが、一人の医者に掛かっていれば採決は精々1年に1回、多くても2回ぐらいの筈だ。血液を検査して病気が治るわけでもないだろうし、年寄りの病気が半年やそこらで急によくなることは無いだろう。先日も書いたが、いつも4週間分の薬しか出さない泌尿器科の医者に、せめて8週間分の処方をお願いします、と勇を越して言ってみた。当然否定されなずに改めてもらえた通り、老人医療に関する無駄が多いのは認めざるを得ない。生きているだけで世間にご迷惑を掛けているのも百も承知ではあるが、老人医療費の高騰を云々する前に、行政側でも真剣に無駄の所在を検討すべきだ。現代の技術からすれば、電子カルテを導入している全ての病院と薬局のサーバーをネットで結合してデータベースを構築することなんぞ費用を含めて朝飯前のことだろう。もしこのデータベース化が実現されて、検査や投薬のダブりを防止することに活用されるとしたら、老人医療費の無駄を省くのに役立つ効果は相当だろう。しかし残念なことにこう言った話になると、個人情報の漏えいを問題視する人が必ず出現する。情報の統合で現在自分が持っている権益を侵されるので、闇雲に反対する人は別として、現在個人情報が安全に隔離されていると思っている人もいるだろう。それは申し訳ないが完全な思い違いだ。たまたま振り込め詐欺の被害とか不愉快な思いに遭遇していないかもしれぬが、どこかで洩れている情報を悪用されないで済んでいるだけのことと思った方が正しい。むしろアメリカのNSAではないが、膨大なデータベースを公式に作成し、そのアクセスに関する管理をきちんとすることが、今後の社会に必須の要件になるだろう。誰がやっても事業仕分けと言えば単年度の会計項目と金額だけの問題に終わっている。役所の事務の有様を根本から見直すなんてことは聞いたことが無い。役所の仕事を1件々々見ていけば、どの仕事も因縁のつけようが無く立派なものに違いない。しかし俯瞰的に見ると至る所に無駄があり、その無駄を省くことが市民のサービス向上になることは山ほどあるに違いない。
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