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日々是好日
少し道草
2014年07月27日
テーマ:テーマ無し
緊迫するウクライナ情勢
写真はhttps://twitter.com/EliteDailyから転載
このところ毎日のようにCNNのニュースではウクライナでの民間航空機(マレーシア航空)の追撃による惨事と、ガザ地区での1000人以上の被災者の報道がなされている。まことに痛ましいことだ。マレーシア機はロシア製”BUK”により追撃されたことは明らかなようではあるが、果してその真相はどこまで明らかになるのであろうか?また、プーチン大統領はウクライナの親ソ派勢力と一線を画しているの情報もあるが、どこまで信用できるのだろうか?まさに冷戦下に逆戻りしたかのような情報戦が展開されている。
冷戦といえば、1989年のキューバ危機が想起される。ケネディー大統領はキューバに旧ソ連から核基地建設のための機器が運搬されている事実をつかみ、海上封鎖をおこなった。米国は護衛のため核を搭載した旧ソ連の潜水艦を魚雷で攻撃したが、潜水艦は外部の情報を自ら入手する手段がなく、あわや核戦争に突入する危機が現実の問題として存在した。最近潜水艦に乗り込んでいた旧ソ連の司令官一人の判断で核攻撃が回避された事実が明らかになった。
1990年にはベルリンの壁が崩れ、当時のフルシチョフ大統領の決断で財政的にも崩壊寸前であった旧ソ連と米国の和解が成立、冷戦は終焉した。冷戦終結後の世界情勢はイラクのクエート侵略に始まり、その後イスラム過激派を中心とするテロ活動が勃発、新しい緊張関係が生じている。軍事・経済的にも大国になった中国と米国の関係は世界の政治地図を代えつつあり、新しい冷戦構造が出来つつあるといえるかも知れない。
力による支配から、法の支配による秩序を確立する日は来るのであろうか? また、ウクライナの国内事情はその歴史から東半分はロシア、西半分はヨーロッパに近い(言語・宗教等)と言われている。プーチン氏のロシアにおける国民の支持率は緊張が高まれば上昇し、現在は80%を超えている。中国に接近するロシア、EUを囲い込む努力をする米国、新しい国際性情勢の中で今、日本は毅然とした立ち位置を示すべき時かも知れない。
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