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北軽井沢 虹の街 爽やかな風

明日に向かって 

2014年10月30日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し









先日、通勤途中でいつもの浅間山絶景ポイントで車を止めたが、牧草地に1台の軽トラックが入っていた。ここは知らない人が通過するときでも、思わずとまって眺めたくなる場所なので、いろいろな人たちがカメラを向けているという光景は珍しくない。しかし、その日は、カメラではなく軽トラックのそばで絵を描いている人に出会った。
私は「今日は絶好の天気ですね、ここからの浅間は素晴らしいでしょう」と声をかけた。
「ここは有名な場所なのですか?車を入れてはいけなかったでしょうか?」
その男性は、見るからに私と同年配だった。私の土地ではないがここなら大丈夫でしょうと答え、絵を描くといういい趣味をもっていることがうらやましいと話した。
彼は「な〜に、年寄りのざれごとですよ」とにこやかな笑顔になった。私は、自分も年寄りですがこのすぐ近くのキャンプ場でアルバイトをしていると話した。彼は小諸から来たといい、自分の住んでいる場所からはこんな眺めは望めない。やはり浅間はこちらからが最高と話す。話しているうちに、私たちは同じ年齢だとわかったが、彼は、最近よく同じ歳の人に出会うという。出勤途中なので、早々に別れを告げたが、そうでなかったら、もうしばらく会話は続いたに違いない。なぜかもう一度会いたい気がしている。
 
人は皆一年に一つ歳を重ね、いずれは誰も年寄りと言われる年齢に到達する。一般的には、その間学校で学び、社会に出て何らかの仕事に就く。そして出会いがあり結婚し、子供を育て、少なからず世の中に何らかの貢献をしておおかたの任務を終え、第一線を離れて第二の人生へと駒を進める。その長い間の歩みの中には、それぞれの違った経験がある。
輝く栄光を手に入れた人もいれば、他人から見れば明らかに不運といえる経験を重ねる人もいるはずだ。しかし、過去の経験はそれがどんなものであれ、すでに終わったことだ。人生は物語。その主役は自分。昨日までは過去、そして今日も経過した時間は過去である。
大切なのは現在をいかに生きるか、そして今から先をどのように生きるかだ。
浅間山を描いていた人の過去はどんな風だったかわからないが、今現在、風景画を描きながら幸せな時を過ごしている。そして明日に向かってまた一つ前進するに違いない。
ほとんどの人が毎日同じことを繰り返しながら生活しているが、その一瞬一瞬を大切に
生きているだろうか。浅間山を描いている人は、絵に向かって無心に筆を運んでいるのだろうか。何かを思い出しながら描いているのだろうか。もうそんなに長くない自分の人生を考えているのか。一枚の風景画を完成させ、その出来の良し悪しはべつにして、一つの達成感を得ることは間違いない。人はみなそういうことを繰り返しながら、いつか来る最後の日に向かっている。その日まで、明日に向かって毎日を楽しく過ごすことができれば、最高の人生になるだろう。その時には、主役を演じた自分に「主演男優賞」なり「主演女優賞」を授けることができるに違いない。
明日に向かって、笑顔を絶やさず生きていきたい。
 

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