メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

北軽井沢 虹の街 爽やかな風

青春とは 

2015年02月17日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


高齢者といわれるようになったら、不義理をするほうがいい、という言葉に思わず膝を打ち、以来、実行しているのが年賀状を出さなくなったことだった。それからというもの、年々届く年賀状も親戚や子供たちからのものを除くと、ほんの数枚となった。そんななかで唯一いまだに広島からメールなどで便りをくれているのがフルイチビジン。ビジンと自ら言っているので間違いなくビジンに違いないのであるが、もう7年も会っていないので、現実の姿は想像にまかせるほかないのであるが。先日そのビジンからのメールで相田みつをの「しあわせは いつもじぶんの こころがきめる」という詩が私の考え方に似ているという。調べてみると、「つまづいたって いいじゃないか にんげんだもの」というのもある。なかなか含蓄のある言葉だ。
 
人の心を打つ格言や名言そして詩はたくさんあるが、私はサムエル・ウルマンの青春が好きだ。
 
青春
 
青春とは人生のある期間ではなく、
心の持ちかたを言う。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、
たくましい意志、ゆたかな想像力、燃える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
 
青春とは臆病を退ける勇気、
安きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、二十歳の青年よりも六十歳の人に青春がある。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うとき初めて老いる。
歳月は皮膚にしわを増すが、情熱を失えば心はしぼむ。
苦悩・恐怖・失望により気力は地に這い精神は芥になる。
 
六十歳であろうと十六歳であろうと人の胸には、
驚異に魅かれる心、おさな児のような未知への探求心、
人生への興味の歓喜がある。
君にも吾にも見えざる駅逓が心にある。
人から神から美・希望・よろこび・勇気・力の
霊感を受ける限り君は若い。
 
霊感が絶え、精神が皮肉の雪におおわれ、
悲歎の氷にとざされるとき、
二十歳であろうと人は老いる。
頭を高く上げ希望の波をとらえる限り、
八十歳であろうと人は青春にして已む。
 
以上は、作山宗久訳の「青春とは、心の若さであるという」本の冒頭の詩であるが、私が初めて知ったものは、次の短い詩だった。
 
人は自らの信念とともに若く
自らが抱く疑いとともに老いる。
 
人は自信とともに若く
自らが抱く恐れとともに老いる。
 
人は希望とともに若く
自らが抱く絶望とともに老いる。
 
年月は皮膚にしわを寄せるが
情熱を捨てれば魂にしわが寄る。
 
ウルマンが78歳で書いた「青春」は長い間、企業経営者の間で老年を鼓舞し、元気づける詩と受け取られてきた。あの松下幸之助は「青春とは心の若さである。信念と希望にあふれ勇気にみちて日に新たな活動をつづける限り青春は永遠にその人のものである」という彼なりの解釈で文章を残しているが、私が最初に知ったとき、ウルマンの「青春」は、松下幸之助の詩と思い込んでいた時期があったことを思い出す。
せっかくだから、ウルマンの詩から気に入ったものを少し紹介しよう。
 
「人生航路の贈物」
私はいばらのない道を求めない
悲しみが消えよとも求めない
日のあたる毎日も求めない
夏の海も求めない
 
輝く陽光と
永遠の昼のみでは
大地の緑は
しぼみ衰える
 
涙の水がなければ
歳月を通じて
心の奥底は
希望のつぼみを閉じる
 
人生のどんなところでも
気をつけて耕せば
豊かな収穫をもたらすものが
手の届く範囲にたくさんある
 
「どうってことない」
頭が白くても どうってことない
心と考えが若ければ
心の中に灯があれば
くちびるに歌があれば
 
「なぜ涙を?」
私が船出するとき
嘆きの涙は欲しくない
永遠の国へ私を急がせる
嗚咽も溜息も欲しくない
 
私の行く道を悲しくする
喪章や打ち沈んだ衣服を身につけないで欲しい
そのかわりに白く輝かしく よそおって
古い習わしを忘れて欲しい
 
私が去り行くとき
挽歌は歌って欲しくない
うるわしい良き日のために
愛の手で高き調べをかなでて欲しい
 
私のために このような言葉は言って欲しくない
彼の生命の灯は消え 去っていったと
ただ こう言って欲しい
彼は今日 旅に出て 旅を続けていると
 
別れの涙があふれたら
そっと その日をそのままにしておいて欲しい
私を惜しむことなく 共に過ごした日々を喜んで欲しい
そして こう言って欲しい 「満ち潮だ。よい船旅を」
 
この本の解説の最後には、次のように書かれている。
「青春」は老年讃歌というより、むしろ若い人たちに人生いかに収穫すべきかを問うているのではないか。すでに年老いた人には「情熱」「冒険」「理想」を持ち続けることの大切さを語りかけるが、若い人には「バラ色の面差し」に安心していると、いつでも心に老いが忍び込むぞと警告を発しているのである。
今や真の豊かさとは何か、実りある人生とは何かが問われる時代だ。だれにもやがて訪れる「船旅」に、悔いを残さず、心安らかに旅立てるよう、それまでの人生で何を収穫したらいいのか考えさせられるのが「青春」をはじめとしたウルマンの一連の作品なのである。
 
先ほど我が家では、妻がテレビでシルバーのつくった川柳が面白かったとメモを持ってきた。
 
さからわず ただうなずいて したがわず
 
帰宅して うがい手洗い 皿洗い
 
あ〜んして むかしラブラブ いま介護
 
調子どう? あんたがいうと 悪くなる
 
我が家はまだまだ青春真っ盛り?
 
 

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ