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2015年02月28日 ナビトモブログ記事
テーマ:音楽

大分前に、Anderson & Roe という、ピアノデュオの演奏を、ユーチューブで偶然見つけた。

その映像では、ピアソラの「リベル・タンゴ」を弾いていた。

若いアメリカの二人のピアニストが、自分達で連弾用に編曲したものらしい、極めてユニークな演奏だった。


プロモーション・ビデオという感じで、ビデオ本体も、自作だったのかも知れない。

まず、男性ピアニストが一人で演奏を始めるのだが、相手のアジア系女性ピアニストは立ったまま、ピアノの中に手をさし入れている。

伴奏の音が出てくる音域の弦を、手のひらで押さえているのだ。


それ故、その部分の弦は余韻が殆どない為、あたかもチェンバロか何か、違った楽器の様に聴こえてくる。

面白いアイディアだ。


そのうち、女性が左手は弦を押さえ続けながら、右手で低音や高音を弾き加えてゆき、次第に連弾らしい音の厚みが出来上がっていく。

最初は、意表をつく奏法で驚かせるのだが・・。

本来の姿勢に戻って弾き始めたその演奏は、更に意表をつく素晴らしい技術力で、たちまち惹きこまれた。


ネットで検索してみたら、ニューヨークのジュリアード音楽院で学んだ若い二人の様だったが、既に来日経験もあるらしい・・。


最近、キリ・テ・カナワ繋がりで、二人の演奏する「ヴォカリーズ」の映像に出会った。


「リベル・タンゴ」の頃に比べて、二人とも年齢を少し重ねているし、その演奏姿も、正統的な素晴らしいデュオ奏者に変貌していた。


やや遅めのテンポで始まって、それは悲哀のこもった、実に美しい演奏だった。


この演奏でも、上のパートが男性で、旋律を繊細に繊細に、まるですすり泣くかの様に優しくかなでている。


一方の女性の響きは、母なる大地といった風なスケールの大きな間の取り方で、豊かな音色の低音や、中声部のメロディも、ゆったりと聴こえてくる。


ジュリアード仕込みの二人のタッチは、切れも素晴らしい。

ユーチューブならばこその、貴重な出会いであった。


個人好みの強い内容ながら・・。



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私も聴いてみました。

シシーマニアさん

Reiさん、こんばんは。

「VIVA LA VIDA」早速聴いてみました。
ジュリアード音楽院出身という最高峰のクラシック出身ながら、あの遊び心が良いですね。
あの二人は、恋人だろうなあと思っていましたが、Wikiで検索したところ、男性は既婚者で想定外でした。
でも、よく読んでみると、伴侶の名前はCarl。納得がいきました。
あの抒情性は、秀逸ですものね。

2015/02/28 21:53:55

聴いてみました

Reiさん

シシーマニアさんの紹介で、私もYouTubeで映像を見ました。
確かに、思い切ったユニークな演奏ですね。
でも、息がピッタリで、二人で演奏するのをとても楽しんでいるように見えました。
実力ももちろんすごいんですね。

他にもいくつか見ましたが、私は「VIVA LA VIDA」という曲がよかったと思いました。
全く知らないアーティストでしたが、紹介してくださってありがとうございました。

2015/02/28 20:48:50

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