メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

えりの日記帳

不来方の青い空(4) 

2015年03月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



      
                   盛岡の不来方城
 
盛岡駅までの道のり、車を運転する人(次男の父親)は黙っていました。
そして、駅前の駐車場に車を止めると、私と次男の方を見て「蕎麦でも食べようか?」と言いました。
三人で蕎麦を食べている間、次男の父は何か言いたそうな顔をしていました。
改札口に向かうと「じゃ、気を付けて!三重に着いたら電話しろ、手術の日には行くからな」と言って、次男の父は無気力な後ろ姿で去っていきました。
私が盛岡に嫁いだのも五月、次男の手術を三重で受けるために去りゆくのも五月でした。
私は2歳になったばかりの次男の小さな手を引いて、東北新幹線に乗りました。
長男と三男は(次男が仙台の東北大附属病院に検査入院している間に)三重の両親が迎えに来てくれて、すでに三重の実家で暮らしていました。
真新しい座席に着くと、私は次男を膝の上に乗せて、ずっと窓の外の景色を眺めていました。
盛岡で知り合った人々、友人達、御世話になった人々、ひとりひとりの顔を思い浮かべながら・・・懐かしい幾つもの山を越えていきました。
そんな思いつめたような私に、隣の座席の女性が話しかけてくれたり、次男に「みかんをどうぞ」と渡してくださったりしました。
私は御礼を言うと、その後も窓から見える景色だけを眺めていました。
涙を見られたくなかったからです。
でも、その涙は哀しみではなく、希望につなげたい涙だったと思うのです!
 
 
 
 
 
 
 

>>元の記事・続きはこちら(外部のサイトに移動します)





この記事はナビトモではコメントを受け付けておりません

PR







掲載されている画像

    もっと見る

上部へ