メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

流老記

鉛筆の記憶 

2015年04月06日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

朝から薄曇り。
ランドマークの上は霞んでいた。

2か所ほどブラブラして
7千歩弱。
まあそんなところか。

きょうは
ほとんどの学校で入学式。

商店街の古びた文具屋にも
カラフルなノートと鉛筆のセットが
置かれているのを見た。

鼻たれ小僧の昔々、
肥後の守、という小型ナイフが
我々子供たちにとっては
必須アイテムだった。

竹細工や小枝などを切ったりするのに
便利なもので
みんな学校へ持って来ていた。

今なら大問題になるが、
当時は、
それを使って、切った張ったの事件など
ほとんどなかったように思う。

鉛筆を削るにも使っていたが、
遺伝的に
手先が不器用な者としては
キレイに削ることは難しく
いつも不格好な鉛筆が筆箱に並んでいた。

やがて手動の鉛筆削り機が発売され、
裕福な家の子が学校に持って来たとき
その衝撃にクラスみんなが驚き、
一躍スターとなり、
得意満面だった彼の記憶は今も残っている。

貧しい我が家では
もちろん買ってほしいなんて言えず、
学校で、
その子の鉛筆削り機を使わせてもらい
みんなで寄ってたかって
何本もの鉛筆を無駄にし
先生に叱られたことが懐かしい。

やっと普及し安くなった頃、
お年玉の代わりに買ってもらったが
鉛筆だけでなく、
色々な物を突っ込んで
刃先をボロボロにしてしまい
イヤというほど親父に叩かれたっけ。

中学2年頃だったか
電動の鉛筆削り機が発売され
その早さに驚いたが
やはり買ってもらえるはずもなかった。

やがて時が経ち、
いつ頃から
シャーペンになったのだろう…

気が付いたら
鉛筆は身の回りから消えていたし、
気が付いたらワープロになり、
そしてワードのソフトになっている。

電動鉛筆削り機開発メーカーのエルムが
全国で入学式が行われた、きょう、
倒産したとの記事を見つけ
時代に置いて行かれるモノの寂しさを
実感した。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

ハナコおばさん

根無草さん

そうですか、
電動の鉛筆削り機があるとは、
感動ものですね。

将来お嫁さんにするなら
鉛筆を
キレイに削れる女の子にしたい、なんて…
マセたガキでしたねえ。

そのせいか、
大きくなってからは
包丁さばきの上手い女には…
すぐ惚れたなあ。

2015/04/07 16:27:19

懐かしいですね

ハナコおばさんさん

小刀でよく鉛筆削っていました。
学校へ行く前日は、キチンと削った鉛筆をそろえて、消しゴムと小刀を入れて……。

電動の鉛筆削り機はもちろん買ってもらえず、高嶺のハナでした。
その反動か、今、この机の前に古びた電動の鉛筆削り機が置いてあります。

もう使用することもないのですが、捨てられないのですよ。

エルムというのですか、倒産したんですねぇ。

2015/04/07 15:45:56

ばばたまさん

根無草さん

ばばたまさんのお母さんは
強運の持ち主ですね。

その強運を
引き継いでいるといいですね。

しかし
生涯1度きりなのがどうかなあ…

2015/04/07 13:10:45

貧乏だったけど

さん

私は3女の末っ子で、入学直前母が父と喧嘩し、腹立ちまぎれに父の年齢を逆さまにして競艇で大穴を当てたらしいです。
それで私には机もランドセルも新品であった記憶が。
生涯に1度の博打で私の入学一式を揃えたと大人になって知ったときはショックでした。

2015/04/07 08:39:41

PR





掲載されている画像

    もっと見る

上部へ