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北軽井沢 虹の街 爽やかな風
気になる青年たち
2015年04月12日
テーマ:テーマ無し
スウィートグラスで働いていると、いろいろな出会いがある。短期のアルバイトで働いているある青年は、新しい就職が決まり近いうちに彼との別れがくる。そしてもう一人、私より古いここでの経験を持つ青年が退職する。新しい職場のことで今日相談を受けたが、この33歳の青年が何故か気になる。生まれてくる人間は、なんの意志もなく生をうける。
その境遇は一人ひとりみな違い、好むと好まざるとにかかわらず自分の両親に育てられるのであるが、その環境により進む方向は違う。現在の生活に思い悩む青年を見ると、何とかしてやりたい気持ちになるが、何もしてやれない自分に気づく。なんとか適切なアドバイスができればいい方である。人は皆、若い人も高齢者も、まだまだ未開拓の可能性を持っているはず。どんな苦難も切り開いていく力を持っているはずだ。
ここで出会い、去って行った人を何人も見送ったが、元気で幸せな生活をおくってくれるよう祈るばかりだ。
「愛するあなたへの悪口コンテスト」、いよいよ最終回になった。
なぜ海へ行くかって?
そこに女房がいないからさ。
「山がそこにあるからだ」は、イギリスの登山家G・H・L・マロリーが残したと言われる名言だ。マロリーは、イギリスがエベレスト登山をはじめた1921年に第一回の隊員として活躍したが、1924年6月8日、A・アービンと8170メートルの第六キャンプを出発したまま、帰らぬ人となった。「なぜ登山をするのか」という問いに対して答えたその名言は、登山に興味を持つ人の枠を超えて広がっている。
だからと言ってですよ・・・このパロディはないでしょう、と突っ込みたくなる作品の明るいノリだ。強い女房に対する弱い亭主の“悪口”には、愚痴っぽさと弱々しさがつきものだが、この作品にはいっさい湿り気がなく、それを超えた太陽のごとき明るさがあるのだ。ただ、「へん、何言ってやんでえ」という啖呵に、どこか憂いのかげが宿っているように、この小気味よい作品の裏側から屈折、屈託、憂鬱が突き抜けてくるのはどうしようもない。このセリフには、何となく哀愁がただよっているのだ。第一、湘南海岸や千葉の白浜海岸には、べつにエベレストのごとき前人未到のイメージなんぞからまってはいない。
それを、あたかも世界の最高峰のごとく日活調で叫びたもうのは、よほど平地すなわちアナタ様の基盤としてある夫としての地盤が心もとない、というより脱出したい監獄のごときイメージということなのだろうか。そんな思いもさそい出される作品だ。
(これは、著者の絶妙な解説である)
手を叩いて俺を呼ぶな
俺にリモコンを向けるな!
主人です 言いたくないので
置いていく
お前の沈黙は多くを語りすぎる
旅プラン 妻に話すと 行って来な。
私をほめるとき必ず噛んじゃう主人
女房の目配せに ただ黙って頷いた。
何も言わない食通の父と、
何でも「うまい」と言う味オンチの夫
もう少し静かにしてよおばあちゃん
もう少ししゃべったらどう?おじいちゃん
けんか中 妻の敬語に 悩まされ
何の復讐だ?
五十路でベリーダンス習い始めた妻よ
爺さんだか婆さんだかわからないと
たいていは婆さん
豪邸の前で小便できぬ犬
妻と母が手を結んだ・・・。
バケツに入れたカニみたいな主人
こうやって、“悪口”と“愛”の交錯を味わいつづけてみると、「悪口のすゝめ」は「愛のすゝめ」・・・という結論にたどりつく。“愛”のある“悪口”にはよそよそしい単なるほめ言葉よりも、はるかにレベルの高い説得力があるのだ。ちょいと勇気をもって、ちょいと工夫を凝らして、そこに人間味のスパイスを滴らせてシェイクすれば、“悪口”はたちまち“愛”と同化して、すばらしい辛口のカクテルに仕立て上げられるのである。
オシマイ
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