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北軽井沢 虹の街 爽やかな風

中学生の団体 

2015年04月20日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し






















曇り空、時折降る小雨の中、スウィートグラスには180人の中学生団体がやってきた。
毎年、この時期に来る新1年生たちは、スタッフが用意したジャガイモ、ニンジン、玉ねぎなどを調理してカレーライスを作る。ドラム缶を縦割にした大釜?で燃える薪の煙に目をこすりながら奮闘する姿は愛らしい。飯盒で炊いたご飯につくったカレーのルーをかけて食べるカレーライスは、まずいはずはない。私も若いスタッフに混じって手伝いながら中学一年生の腕白坊主だったころを思い出した。
 
この度の足の怪我を、もっぱらあの夕焼けのせいにしているが、ここ二三日回復の度合いが進んでいる。まったく意味が違うけれど、今日も吉野弘の詩をひとつ紹介する。
タイトルは「夕焼け」。
 
いつものことだが
電車は満員だった。
そして
いつものことだが
若者と娘が腰をおろし
としよりが立っていた。
うつむいていた娘が立って
としよりに席をゆずった。
そそくさととしよりが座った。
礼も言わずにとしよりは次の駅で降りた。
娘は座った。
別のとしよりが娘の前に
横あいから押されてきた。
娘はうつむいた。
しかし
又立って
席を
そのとしよりにゆずった。
としよりは次の駅で礼を言って降りた。
娘は座った。
二度あることは と言う通り
別のとしよりが娘の前に
押し出された。
可哀想に
娘はうつむいて
そして今度は席を立たなかった。
次の駅も
次の駅も
下唇をキュッと噛んで
身体をこわばらせて―。
僕は電車を降りた。
固くなってうつむいて
娘はどこまで行ったろう。
やさしい心の持ち主は
いつでもどこでも
われにもあらず受難者となる。
何故って
やさしい心の持ち主は
他人のつらさを自分のつらさのように
感じるから。
やさしい心に責められながら
娘はどこまでゆけるだろう。
下唇を噛んで
つらい気持ちで
美しい夕焼けも見ないで。
 
中学生との別れの時、若いスタッフは見えなかった浅間山を悔やんだ。そして、いつの日かスウィートグラスを訪れたときには、声をかけて欲しいとやさしい眼差しで語った。
心がほっこりとする場面だった。
 
 

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