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卒業 

2015年07月02日 ナビトモブログ記事
テーマ:恋愛・ロマンス

映画ファンの皆さん、おはようございます!

今から、なでしこジャパンの準決勝。
勝ちますように!ガンバレ、ナデシコ!

今日の映画紹介は「卒業」。
BSジャパンで2015年7月3日(金)20:00〜の放送。
以前、紹介しているので再掲です。

時代の空気と若者の鬱屈した心を
見事に映像化した、青春映画の傑作。
皆さん、最低、一度は見ていらっしゃるでしょう。

”卒業して以来ずっと、何だか素直になれない。
一種のゲームみたいだが意味がない。
何か間違ってるんだ。でも誰のせいでもない”。

優秀な成績で大学を卒業しロサンゼルスの自宅に
戻ったベンジャミン(ベン/ダスティン・ホフマン)。
彼は祝賀パーティで父親の友人の
ミセス・ロビンソン(アン・バンクロフト )に
誘惑され逢瀬を重ねることに。

いや〜!
私はこの当時36歳のアン・バンクロフト が
ベンを誘惑する蠱惑的姿態のシーンが
強烈に頭の中に残像として残っています。

愛のない不毛な関係に悩むベン。
”ここに来るのはまったく退屈だからだ。
こんなことは最低の経験だ!”。
”私は最低だと言うのね”。
”やめてくれ、傷ついたふりは”。
”傷つけたいんでしょ”。

だが彼女の娘エレーン(キャサリン・ロス)と
久しぶりに再会し、愛し合うようになる。
いわゆる三角関係になったベン。
エレーンがベンと母親の関係を知り破局へ。

エレーンを諦めきれないベンは、
エレーンが結婚すると聞き、彼女を愛していたと
気がついたベンは教会へ行き、
”エレーン、エレーン!”とガラス窓を叩き叫ぶ。

そうです、
花嫁を奪去るこのシーンがベンの「卒業」でしょうか。

しかし、長距離バスに飛び乗った二人の表情から
笑みが消え、何とも言えない複雑な表情と
”Sound of silence"のメロディーが
彼等の未来を暗示しているようです。

制作当時(1967年)のホフマンは30歳、ロスは27歳。
日本公開が翌年の昭和43年。
多分、皆さんも出演者と同年代だから、
共感する場面が多かった青春恋愛映画だったのでは。

私はサイモン&ガーファンクルが唄う、
『サウンド・オブ・サイレンス』、『ミセス・ロビンソン』
『スカボロー・フェア』のメロディが
映画にのシーンと共に脳裏に浮かび上がってきます。

特に『サウンド・オブ・サイレンス』はいいですね。
意味不明の「沈 黙の音」というタイトルに歌詞。
ベンの複雑な心情を象徴するシーンに流れるメロディ。
この曲が流れる時にベンの心模様を察して下さい。

Hello darkness, my old friend
I've come to talk with you again
Because a vision softly creeping
Left its seeds while I was sleeping
And the vision that was planted in my brain
Still remains
Within the sound of silence

こんにちわ暗闇君、僕の古い友人。
また君と話しに来てしまった。
その訳は、ひとつの幻想がやさしく忍び寄ってきて、
僕が眠っている隙に一粒の種残していったからだ。
そしたらその種が僕の脳の中で大きく成長し始めたのだ。
だけど幻想はまだ沈黙の音の中でじっとして
動かないままでいる。

どういう意味でしょうか。
"vision"が”seed"を頭の中に残していった。
種は大きくなっていったが、”vision"はまだ
目を覚まさない。
答えは後半の歌詞にありますね。
まぁ〜、内容はさておいて歌をお楽しみ下さい。

エンドロールに流れる『Scarborough Fair』も
英国の伝統的バラード。

Are you going to Scarborough Fair?
Parsley, sage, rosemary and thyme,
Remember me to one who lives there,
For she once was a true love of mine.

スカーバラの市へ行くのかい?
パセリ、セージ、ローズマリーにタイム、
そこに住むある人によろしく言ってくれ、
彼女はかつての恋人だったから。

「ミセス・ロビンソン」はこの作品のために
書き下ろした曲で、
映画の成功で彼らの歌も大ヒット。

甘く切ない青春時代を想いだして、
映画と音楽をお楽しみ下さい。



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二人の将来は

yinanさん

SOYOKAZEさん、今晩は〜!

花嫁を奪われた、花婿は天国から地獄へ真っ逆さま。
もっとも、若者は自分のことしか考えませんからね。

バスの中の二人の将来を暗示するように、
カメラは、セリフもなくカメラ位置を固定して
二人の表情を撮影しています。
「サウンド・オブ・サイレンス」が流れる中、
不安が増していくのが感じ取れます。

多分、二人の未来は…。

2015/07/02 17:46:21

私は・・

さん

一番インパクトがある、花嫁を奪って逃げるシーン。
これって、なんて酷い!と思ってしまうのです。
花婿さんには、何の落ち度もないのに、エゴだな〜と。

青春に屈折は付きものですが、爛れた関係を続けた女性の娘さんが、いくら素敵でも、端から破たんする関係ですよ。
彼女は生理的に受け入れられないと思うから。
男は、我が身の中の野獣を飼いならせなかったことを、悔やんで、成長して行くべきだと思うのは、私が潔癖過ぎるからかもしれませんが?

2015/07/02 12:40:38

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