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12月8日朝のニュース 

2015年12月08日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

74年前の今日12月8日早朝、NHKのラジオニュースがこのように報じた。「臨時ニュースを申し上げます。大本営陸海軍部、12月8日午前6時発表。帝国陸海軍は、本8日未明、西太平洋においてアメリカ・イギリス軍と戦闘状態に入れり。」続いて昼頃には「我が軍は今朝未明から香港の攻撃を開始しました。大本営陸軍部、きょう午前11時40分発表。我が軍は本8日未明、戦闘状態に入るや、期を失せず香港の攻撃を開始せり。我が軍はマレー半島上陸作戦を敢行しました。大本営陸海軍部、12月8日午前11時50分発表。我が軍は陸海緊密なる協同の下に、本8日早朝、マレー半島方面の奇襲上陸作戦を敢行し、着々戦果を拡張中なり。」ニュースに接した国民の大部分がこれを歓迎して沸いたように伝えられている。最近では、この報道を冷ややかに聞いて、不幸な未来を予想した人もいたことが明らかにになりつつあるが、極めて少数派で世間の空気に抗しえなかったであろうことは想像に難くない。当時は未だ1歳半の赤ん坊だったので、ニュースも、それを受けた家庭の雰囲気も記憶には無い。両親や兄達からもその日の気分を聴いた記憶が無い。今にして思えば少し残念であるが、家族の気持ちは国民一般の平均値であったことだろう。そう言えば父が、戦後しばらくして次のように言っていたことを思いだした。父は、今にして思えば戦局が悪化し始めた昭和18年8月に南洋(バリ島)に出征した。「出征するまでは大本営発表を信じていたよ。しかし現地に到着後暫くして、軍部の発表は必ずしも真実でないことに気が付いた。ひょっとすると戦に負けるかもしれないとも思ったよ。」当時を思えば、現代日本は当時と異なり、一見非常に安定して平和な国家であり、慶賀の至りだ。しかし、考えると当時と似ている点が一つある。言うまでもなく「大本営発表」即ち政府の公式見解である。政府が国民を欺くなんてことはあり得ないと思いたい。しかし、知らしむべきことを知らせないのも一種の欺瞞であろう。日米の密約とか、公式な約束事で、あちらでは公然化されていても日本側で発表しないようなことが度々あるらしい。まして、経済指標とか沖縄の辺野古問題などでは、意図的に誤った情報を流していることがネットなどで明らかになることが間々ある。こういった問題をチェックして正しい情報を国民に伝えるのが、今日マスメディアの大きな使命である筈。もし欺瞞を知りつつそれを明らかにせずば、何れ昔辿った泥沼に国民を誘導しかねない。74年前のラジオや新聞と比較ならぬほど肥大化したマスコミに、くれぐれも自覚を求めたい。

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