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平成の虚無僧一路の日記

水仙の香り 

2011年01月27日 外部ブログ記事
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一休『狂雲集』の中に「美人の陰に水仙花の香り有り」というのがある。
美人とは「森女(しんにょ)」のことだろうか。森女のアソコは水仙の香りが
するというのだ。

このどきつい表現から、江戸時代の戯作者は「一休が女の陰を伏し拝み、
『女陰は法(のり)の御蔵(みくら) 釈迦も達磨も出ずる門』という句を
作ったのであろう。その飛躍はすばらしい。

「水仙」の学名は「ナルキッソス」。ギリシャ神話の「ナルシス」
からきている。花言葉は「うぬぼれ、我欲、自己愛、神秘」。
これも「ナルシス」に因む。

その香りは「シャネルの5番」にも使われているといい、現在のところ、
人口合成では作れない複雑な香りとの由。

「スイセン」という名は、中国の古典「仙人は、天にあるを天仙、
地にあるを地仙、水にあるを水仙」に由来する。凜とした佇まいが
仙人をイメージするが、なんと「彼岸花科」で毒がある。

水仙は、日本には鎌倉時代に宋から持ち込まれた。室町時代、丁度
一休生存の1444年に出された辞書『下学集』にその名が見える。
一休の時代に、それほどポピュラーな花だったのだろうか。
一休は中国の詩によく通じていた。そこで、漢詩を探してみた。
ヒットしたのは次の2点。さて、何か読み取れるか?謎解き。


?南宋の楊万里の詩「水仙花」

「韻は絶(すぐ)れ 香も仍(な)お絶る、
 花は清くして 月は 未だ清からず。
 天仙は地を行かず、
 且(しばら)く 水を借りて名と為す」。

絶妙の風韻に加えて妙なる香り、
月光にも勝るその清らかさ。
天上に住む仙人は泥土になじまず、
水中を仮の宿りとして「水仙」の名となる。


?北宋・黄庭堅の『王充道送水仙花五十枝欣然會心爲之作詠』
凌波仙子は「水仙」のこと

凌波仙子生塵襪 
背誰招此斷腸魂 
種作寒花寄愁絶  
含香體素欲傾城  
山礬是弟梅是兄  
坐對眞成被花惱  
出門一笑大江   



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