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平成の虚無僧一路の日記

暮露と薦 

2011年01月29日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し



この項目を書きかけた時、暮露(ぼろ)と薦(こも)は同じ
乞食の仲間と考えていたが、三者は別ものと考える
ようになってきた。

それは1500年頃、土佐光信によって書かれた『七十一番職人
歌合』には「暮露が馬聖と同じ」として書かれ、ほぼ同時期、
同じく土佐光信が書いたとされる『三十二番職人歌合』には
「薦僧」が「尺八吹く他には別の業なき者」と書かれている
からである。

ほぼ同時期、同じ人が書いたものに「暮露」と「薦僧」とが
別々にあるのだから別職種だ。そしてこの二人は、乞食では
なく「職人」として認められていた存在なのだ。

そして「暮露」は九品念仏を唱え踊るのが仕事で、尺八は
吹かない。「いや、念仏には尺八を吹いた」と主張する人も
いるが、今のところそれを示す史料は無い。

一方の「薦僧」は「尺八を吹くのが業」だった。

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