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北軽井沢 虹の街 爽やかな風

田淵三奈の写真・6月 

2016年05月25日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し







ルオムの森で6月末日まで開催されている田淵三奈写真展。1月から始まり一年の移り変わりを写真に撮り、その時の思いを文章に綴っている。
私がこの地へ移住してきた6月から紹介してみよう。
 
霧の中を泳ぐように森を漂う。育ち盛りのシダをかき分けながら森の奥へ。
道なき森を一歩づつ、気持ちに任せて入る。
葉が大きく成長して、光が遮られる。
動物や虫の気配に怖じ気づきながらいる。
でも、写真を撮っている間は何もかも忘れてしまう。
地面をびっしりと埋めるチョウセンゴミシは支えにする木や枝が無いと
これ以上伸びることができない。
ちょっと手を差し伸べたら、ヒュッと巻きつかれてしまいそう。
今は静かにたたずんで、その時を今か今かと狙いすましている。
葉の色は霧や雨の一粒に濡れるたびに濃くなっていくようで、
霧が引くたびに、森が熱していくよう。
薄暗い森の中の小さな白い花たちは自分が映える場所を知っているように咲く。
 
 
私はまだここへ来たばかりだった。今でこそいろいろな動植物や昆虫を知っているが、そのころはチョウセンゴミシなど名前を知る由もなかった。だから田淵三奈のように動物や虫の気配に怖気づくことなどなかったが、森の中の静けさが少し怖かった。この写真そのままの景色が今でもすぐ目の前にある。この時、私が感動したのは小鳥たちの囀りだった。
今までに聞いたことのない鳥の囀りが静かな森に響いた。そしてもう一つ、太陽の日が森を照らし始めると一斉にエゾハルゼミが鳴き始めるが、最初はそれが蝉とカエルに聞こえたものだ。後にそれが蝉の鳴き声とわかった時はすぐには信じられなかった。
今ではこの緑は世界一だと自慢しているが、このころは、ただただこの緑に圧倒されていた。
爽やかな風が吹くと心地よく、ここは人生の楽園かもしれないという予感があった。
 
 
 

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