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たかが一人、されど一人
読後感【日本はなぜ、「戦争のできる国」になったのか】矢部宏冶著
2016年06月07日
テーマ:テーマ無し
ブログでも「日本はメリカの属国だから仕方ない」と自嘲気味に書くことがしばしばあるが、まさか実態がそうだとは思ってもいなかった。大戦に大敗はしたが、サンフランシスコ条約によって独立を保障された主権国家であり、国連の立派な一員として世界各国からも認められた存在であるはずだ。いつも自身にそう言い聞かせて納得するように努めていたが、国連の敵国条項の軛から逃れ切れていないことなどから相当もやもやした思いがあったのも事実である。今回本書を一読することにより、正に「目から鱗」の思いである。著者の本を初めて読んだのは、5年前に出版された「本土の人間は知らないが、沖縄の人はみんな知っていること―沖縄・米軍基地観光ガイド 」。写真が主役で読みやすくて大変面白く、且つ強く訴えるものがあった。それと比較すると本書は少し硬いかもしれぬ。それは無理からぬことで、相当な知識層に属する人でさえ気づきにくいことを掘り下げて調べ、できるだけ多くの人が理解しやすいように纏めてある。結論を急げば、なるほど日本は1951年のサンフランシスコ条約によってソ連・中国などごく一部の国を除いた世界大多数の国との間で戦争状態を終結して、主権独立国家としてのスタートを切ることが出来た。しかしその裏で、同日場所を別にして結ばれた「日米安全保障条約」によって、日本は完全にアメリカの属州的地位に貶められてしまったのである。簡単に言ってしまえば、それまで連合軍の占領統治下にあった日本だが、以後も連合軍に変わってアメリカ軍に駐留をお願いすることになってしまったのである。お願いするにあたって両者の取り決めは今でいうところの「地位協定」(当時は行政協定と言った)によって実態が占領時代と変わらないように法的に整理されている。アメリカと言う国は昔から軍隊のシビリアンコントロールが行き届いた国で、軍隊が法律に則らない行動を取らないよう、きちんとコントロールされているらしい。しかし日本に於いてはこの「日米安全保障条約」によって、占領時代と同じ軍政が継続しているのだ。即ち日本国憲法の上位にアメリカ軍のご都合が存在するのである。アメリカ軍のご都合で日本のどこでも好きに基地権を行使できるし、実力組織に対しては常に指揮権を行使できることが、1951年当時から決まっているのである。これらの事柄は全て、日本の法律として明文化されている訳ではない。曖昧になっていることは多分にあるが、裏で当時の政府高官がアメリカ軍や外交官と密約を結ぶことによってアメリカ軍政の継続を可能ならしめている。アメリカの外交官は殆どが民事の敏腕弁護士なので、こういった密約も全て何らかの形で文書化して残しているので、丹念に追っていけば必ずその文書の発見に至る訳だ。そこを追求した著者の努力には敬意を表すべきである。個人的に理解出来たことが幾つかある。一つ上げると、昨年国会で集団的自衛権行使に関する憲法解釈で大騒ぎになった。何一つ納得できなかったが、本書を読めば、騒ぎ自体が無意味だったと理解した。日本は警察予備隊(現自衛隊)発足前から現海上保安庁がアメリカの戦争に協力していたのだ。しかも死者まで出している。本書で紹介されたがアマゾンでも古書店でも入手できなかった「海鳴りの日々」を態々国会図書館まで行って読んできた。先人はそれでもアメリカに抵抗して軍隊を持たずに来たわけである。それを知ってか知らずか、現代の政治家は自衛隊を平気で「我が軍」呼ばわりをして憚らない。彼らは戦争を本当に研究したことあるのだろうか?個別的自衛権行使となれば自衛隊が真っ先に飛び出してくれると思っていたが、これもどうやら危うそうだ。自衛隊は、アメリカ軍の指揮下に入らなければまともな戦争が出来ないような機能になっているらしい。自衛隊は戦闘訓練はしていても、戦争の仕方は勉強していまい。それにしても思うのは、自衛隊を動かす筈の政治家や外務官僚のご粗末さである。当面の法律について多少の知識を持つ至ることで満足し、大局を弁えての対処も知らず、ましてや交渉の術もない。当のアメリカ人が驚くほどアメリカ軍政から逃れる努力を怠るばかりか、むしろアメリカ軍の下令に甘んじることを喜んでいるかに見える。戦後70年も経つのに、今やアメリカ軍の飼い犬同然ではないか。むしろ現総理の祖父の時代の方が、真の独立を目指す気持ちがあったことだけは間違いなさそうだ。
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