メニュー

最新の記事

一覧を見る>>

テーマ

カレンダー

月別

独りディナー

初めてのクルーズ 

2016年08月18日 ナビトモブログ記事
テーマ:思い出すままに

私が初めて海外へ旅立ったのは、横浜港からであった。


最近、クルーズの素敵なブログを読んだので、遠い昔、初めて乗ったロシア船を思い出した。

それは、大学を卒業した翌年、ウィーンで勉強するために海外へ出た、初めての旅であった。


旅程は、横浜からナホトカまで船、ナホトカからハバロフスクまで汽車、ハバロフスクからモスクワまで飛行機。

それが、当時私の知る限り、一番安いコースだったのだ。

JTBで組んだツァーだった。1ドル360円の時代だが、確か10万円位だったと思う。


最終目的地は、ウィーン、パリ、ローマの三カ所で、それぞれモスクワから三コースに別れて、最終地に着く。


モスクワには3泊位した様に思う。


その間、自由行動をしたり、バスで市内観光もした。


私にとっての初めての異国だったから、これはやはり強烈な印象がある。


ナホトカ港に着いたときは、空気の香りに懐かしさを感じたものだ。

北海道生まれだから、自然が似ているのだろう。


船中には、二泊したように思うが、一泊目は船酔いで寝たきりだった。

船が揺れる度に、ベッドの中で体が、頭の方に動いたり、脚の方に動くのだ。

寝ながらにして、揺れの方向が認識できて、これも面白かったけど。


そのうち、スタッフが来て「起きた方が楽ですよ」とアドバイスしてくれたので、ベッドから起き出して、同室だった三人の女の子とおしゃべりを始めた。


一人は、当時流行っていたヒッチハイカーで、これから続ける数ヶ月の旅行に、荷物はリュックサック一つである。

三人の人の顔は思い出すが、ヒッチハイカーの話ばかりが強烈に残っている。

一人はパリで絵の勉強をするという、おシャレな人で、モスクワからは男の子とカップルになって、パリ行きの飛行機に乗って行った。



翌日から、食堂へ出てみると、隅にピアノが置いてあったので練習したりもした。


そのお陰で、モスクワに着くと三人の男子学生が、話しかけてくれた。


彼らも、ウィーンに留学するのだという。


「一緒に、モスクワ見物しませんか」と誘ってくれた。



ナホトカからは、所謂シベリア鉄道を、一路ハバロフスクへ。


地図で見れば、ほんの一端だけど、二日間も乗り続けるのは、結構貴重な体験だった。


つまり、二日間全く景色が変わらないのだ。

広〜い大陸を走ってるんだ、という実感があったなぁ。

只、針葉樹の森の中を、西へ向かって走る、という印象なのだ。


多分外国人には、景色の変遷があるような場所を見せないのだろう。

出発前に、「橋と線路の分岐点の写真を撮ることは、禁じられているので気をつけるように」と厳しく言われた。


乗り換えの、ナホトカの駅や、降りてからのハバロフスクで見た、人々の服装は貧しげだった。

9月の初めだったけれど、既に寒々としていて、皆コートを着て女の人はスカーフを被っていた。


そして、スカーフの色も、広場で見える花の色も、殆どが赤。

赤の色が、何処にでもあふれていた。


後に、モスクワで赤の広場を案内してくれた人が、ロシア語では「赤い」と「美しい」という言葉は同じなのです。

だから、「赤の広場」は「美しい広場」という意味もあります、と言っていた。

古い記憶だけど、本当かな。



拍手する


コメントをするにはログインが必要です

団塊の世代には、勢いがありました。

シシーマニアさん

トラさん、コメントありがとうございました。

そうなのです。
私達の世代は、国を出ることがまず大事でしたから。
憧れのコースでしたね。

私としては只、安いという理由で選んだのですけれど、
出会った人達から色々学びました。

2016/08/18 20:56:11

クルージング、には色々ある様で・・。

シシーマニアさん

喜美さん、コメントありがとうございました。

喜美さんのは、飛鳥でしょ。
それは、豪華船の代表ですから・・。

船旅は特に、レストランではドレスコードがあったり、それはそれはセレブな世界、らしいですから。

喜美さんが経験なさったのは、まさに「それでしょ!」


私のは、ロシア船だし「船かぁ」って感じでした。

唯一、印象に残ってるのは、キャビアがふんだんに出てきたこと位ですね。

2016/08/18 20:51:29

ありがとうございます

シシーマニアさん

師匠、コメントありがとうございました。


ブログって、
古〜い記憶を蘇らせる、素晴らしい場ですね。

シベリア鉄道の汽車は、ずっと忘れていましたが、あの旅はその後の我が人生に、大きく影響を与えているのかもしれません。

今のように、情報がありませんでしたので、「汽車かぁ」位に思っていましたが、二日間景色が変わらない、という体験は、大きかったですね。


このシニアナビは、自分の経験に関してだけでも、新たな発見があって、


「止められない!」

2016/08/18 20:42:46

カラバ侯爵邸、って響きもすばらしい

シシーマニアさん

ミル姫は、感度が素晴らしいですね。

未だに、ミル姫のコメント欄に入っていけなくて、ブログアップしてしまいました。

「カラバ侯爵邸」がとても、強烈で・・。
強烈なファンになりました。

私の今後の人生に、(バケツリスト?)に大きな影響を与えそうな予感が・・。

2016/08/18 20:34:46

青年は荒野をめざす

トラ。さん

こんばんは。

横浜からナホトカまで船、ナホトカからハバロフスクまで汽車って、「青年は荒野をめざす」のコースですね。
あこがれていました。

2016/08/18 20:00:00

船旅

喜美さん

私は豪華客船飛鳥に乗りました
でも行先は山形県でした 宿泊は2泊とも船 其れが最高でしたホテルに泊まったのと同じ何も揺れず船にいる事も忘れる位 中の喫茶 プール ダンスホールいずれも無料です其のころは夢中でダンス習っていましたから勿論持って行き踊りました 映画 図書室ゲーム もう忘れました 勿論食事は一流ホテル並み 其処に正装で行くのも楽しかったの 幾らかは主人に聞かなければ解りません 何時もついていくだけでした 

2016/08/18 16:54:31

今昔の感

パトラッシュさん

苦労の多い旅ほど、記憶に残るものです。
苦労をSlowと置き換えてもいい。
旅の興趣は、その地を行き過ぎる、時間に比例して、深くなる。
これ、私の持論です。

シベリア鉄道で行くなんて、なかなか出来ないこと。
ロマンがあります。
つまり、多くの人の、夢や冒険への、憧れを満たすことです。
シシーマニアさん、得難い旅を経験なさいました。

> 只、針葉樹の森の中を、西へ向かって走る……

こんな贅沢な時間は、滅多にないと思います。(少なくとも私は)

2016/08/18 16:46:14

すてきな物語

ミルフィーユさん

お呼びになられましたか?(笑)

私の港周遊、1.5時間ランチクルーズとは、レベルどころか、ラベルが違う物語で、うっとり読ませていただきました。
1ドル360円の時代ですか、、、その頃、ワタシ小学生だったかも?
ロシアの様子など、興味深く拝読しました。
空気に香りあり、とは良くお聞きしますね。
なるほど、、、生まれ故郷の北海道と緯度が同じくらい。
気温で育つ微生物の種類が、限定されるのかもしれませんね。

ウィーン留学する予定の、3人の男子学生に声を掛けられて、、、、なんて素敵な物語でしょう。
私はせいぜい、ピーナッツ畑の中を、雨が降り出し、バイクで送って貰った位です(/_;)

2016/08/18 14:14:18

PR





上部へ