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餃子 

2016年09月05日 ナビトモブログ記事
テーマ:シニアライフ

我が家の父は、ニンニクが苦手だったので、実家に住んでいた頃は、ニンニク料理に縁が無かった。


初めて一人暮らしをしたのは、ウィーンに留学したときだったけれど、計画性のない我が家のこと。


異国での一人暮らしだというのに、ご飯の炊き方も知らなかった。


まあ、何冊かの料理本を持って行ったし。日本食がすぐに恋しくなったから、料理することは全く苦にはならなかったけれど。


40年以上前のことである。


当時は、日本レストランは勿論存在しなかったし、和食の食材で手に入るのは唯一、キッコーマンのお醤油のみ。


でも、これはまさに、魔法の手であった。

とにかく、これを使えば、何となく味付けが和食風になったのだから。


日本人の留学生が集まれば、勿論なにか工夫して和食を作る。


クラスメイトに、家族がロンドン赴任中、という人がいた。


彼女は、お休みと言えばロンドンに帰省する。


そして、我々は、彼女の帰りを楽しみに待っているのだ。


当時、日本食のお店があるのは、ロンドンとパリとフランクフルトが有名だった。

彼女がウィーンに戻ってくると、いつも皆が集まって、納豆パーティが開かれる。

納豆は、独力で工夫しても、作るのは無理だった。


でも皆、現地の食材を使って、色々工夫する。

中に、男子ながらお料理がずば抜けて上手な人が居た。

彼の作る「カツ丼」は、もう伝説的ですらあった。



私は、彼の作る餃子パーティが忘れられない。

勿論、皮から作るのだし、中に入れる材料も、彼なりに現地の食材を工夫して作っていたのだろう。

でも私にとっては、実のところ、それが初餃子であった。

初めての餃子は、実に美味しかった。

ニンニクの効用にも、目覚めていた頃だった。



さて、結婚した相手は、外食が嫌いである。

使用されている食材がはっきり解るお料理、と言うのが主人の好みなのであった。

味は勿論、二の次である。

だから、私の人生で、餃子は殆ど自作である。


ある時主人が、「餃子は、こんなに肉は入れなくていいんじゃ無いかなぁ・・。ラーメン屋の餃子は、殆どがタマネギだよ」と言ったのが決め手だった。


そう、今日まで、そのタマネギ大半の餃子が、我が家の餃子であったのだ。



でも、今日初めて、ふと私は、ネットで餃子のレシピを検索してみたのだ。


私が検索した範囲では、どのレシピにもタマネギは入ってなかったなぁ。


大抵、キャベツか白菜であった。


確かに当時のウィーンでは、キャベツも白菜も、手に入りにくい野菜だったから、料理上手の彼が工夫して、タマネギで代用したのかもしれない。


何が本流かは知らないけれど、焼き方も私の方法とはかなり違った。


今日、食卓に載ったのが、本来の餃子なのかは知らない。


でも、新発見という興奮も手伝って、


それは、実に、美味しい餃子であった。



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ちょっと、トラウマになっています

シシーマニアさん

ウィールマンさん、
同じ頃に、異国で貧乏生活を経験なさった様で、「そう、そう」と読みながら頷いてしまいました。

私の場合は、自炊でしたので、生ものは無理ですが、鶏の唐揚げとか、酢豚の様な中華風のお料理を作ったり、スパゲッティでうどん風にしたり、色々と工夫しました。

お米も、イタリア米が安くて美味しかったです。後に、米国に住んでいた時は、国宝ローズ、というカリフォルニア米がお気に入りでした。今でもありますか。


そのうちウィーンにも、日本レストランができましたので、奮発して一度、鰻を食べに行って感激した事はあります。


お寿司は多分トラウマの様になっていて、今でも毎日食べたい位に(経済的に無理ですが)好きです

2016/09/08 10:03:09

澪つくしさん

ウイールマンさん

こちらでもそうでした。

日本食材とやらは、日本タウンに行けばありましたが、これがまがい物というのか。

当時は日本の食品等は、輸入できなかったと思います。

日本食材はすべてハワイ産。しかしこれがマズイし高い。

貧乏学生だったので、そんな高価なものは食べらませんでした。

あの学生時代には、日本食を食べたのは、ほんとに数えるほどでした。

結婚してからも、同じよう。

あの頃はかなりの日本食が入って来ましたが、やはり高い。

仕方なく、果物のアバカドにワサビをつけて、刺身代わりに食べてました。

あのアバカドとは、ワサビをつけると、マグロの大トロと同じ味になるのです。

日本では今はアバカドが手に入るのでは。 一度お試しあれです。

でも日本のアバカドは、トロのさしみより高いかな?

こちらでは、一つ1ドルにもなりませんが。

2016/09/07 11:30:21

数だけは、衰えないのですが

シシーマニアさん

彩さんも、お手製ですか?

私のは、本物を知らないお手製なので、あれはホントの餃子だったのだろうか・・。


今度、澪さんが教えて下さったお店に行って、確かめてきますね。

2016/09/06 20:22:39

ニンニクも使いようですね。

シシーマニアさん

喜美さんもニンニク嫌いですか。

和食には登場しませんし、食べ慣れていないと、口に合いませんね。

使い始めたときは、何てスパイシーなんだ、と思いましたが。

日本人相手の高級レストランだったのでしょうか。
それとも、あちらにも、ニンニク嫌いの人が居るのかなぁ。

2016/09/06 20:20:23

百老亭ですね

シシーマニアさん

澪さんも餃子がお好きですか。

私は、好きと言っても、本当の餃子の味を知らないのかもしれませんけれど。

是非、今池店に行ってみます。

2016/09/06 20:18:16

タイトルと合わない

彩々さん

「シシーさん&餃子」は結びつきません。

でも、今頃ですか(!?)って(笑)
本当の餃子に出会えて良かったです。

餃子って、自分で作る餃子が一番好きですが、ここ何年も
作ってません。
お店で食べても美味しいけれど、満足の行く餃子では
なくて…。
でもだんだん、数は食べられなくなりましたわ。

2016/09/06 15:57:35

ニンニク嫌い

喜美さん

私好き嫌いが無い方ですけれどニンニクとニラこれは駄目です
中国に行ったとき夕食は有名な餃子専門店ですと添乗員さんに言われ
そっとニンニク嫌いですけれどラーメンでいいです有りますか? 添乗員さんの言うのに こんな高級店では中国でもニンニクは入っていません大丈夫です 本当でした エビやカニの餃子で蒸かしたの茹でたの豪勢に並んでいましたニンニクは蓋つきの入れ物に入ってきました 中国でも嫌いな人あるのだと気が付き安心しました

2016/09/06 06:22:16

餃子の思い出

澪つくしさん

シシーさんのご主人は外食がお嫌いなんですね!

それは「大変」と「幸せ」のMIXですね♪

餃子は私の大好物!
自分で作ったり、近くに美味しい餃子の工場が
あるので買ったり・・・

まだ名古屋に住んでいた学生の頃、友達と
よく通った餃子屋さんの味が忘れられません!

今池にある餃子専門店の老舗「百老亭」と言うお店です。
今でも相変わらず評判の様ですよ!

50個位ペロリと平らげていました(@_@)

私の餃子好きのルーツです♪

何時か機会があったら、また行ってみたいです(^^♪

2016/09/05 23:01:31

そんな工夫は楽しいですね

シシーマニアさん

村雨さん、早速コメントありがとうございました。


餃子食べ放題、って、ご家族内でですか・・。
まさか、誰でもウエルカムじゃぁ、ないですよね。
それなら、私も参加したかったけれど。

おつむ、何て言って下さると五歳くらいの子供になった様で、ちょっと嬉しい。

2016/09/05 21:42:48

手作り

さん

いろいろ工夫なさったのですね。
本来、おつむがよいからでしょう。

私も餃子は、いつも手作りでした。

ときどき餃子食べ放題の日にして、午後いっばい包み続けたりしたことを思い出しました。

2016/09/05 20:33:55

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