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吾喰楽家の食卓

桂歌丸噺家生活六十五周年を祝う会 

2016年09月25日 ナビトモブログ記事
テーマ:古典芸能

どうしても観たかった公演である。
チケットの先行発売日に、発売開始時間を待って買ったが、確保できたのは四列目だ。
あっという間に、完売になった。

前座に続き登場したのが春風亭昇太だから、今回の公演の出演者は粒揃いだと判る。
さすがに笑点の司会者、観客を大いに沸かせていた。
しかし、前半の中では、中トリの三遊亭小遊三が、噺の上手さは突出していた様に思う。

後半は、昇太を除く噺家による座談で始まった。
続いて高座に上がった笑福亭鶴光は、実演としては初めて観る上方落語家かもしれない。
声は決して小さくないが、語尾が不明瞭で、私の耳では理解できなかった。
途中で聴くのを諦めた。
ヒザ代わりは、俗曲の桧山うめ吉である。
男の様な名前だが、れっきとした、お姐さんだ。
国立劇場寄席囃子研修を修了してから、プロになった。
国立劇場では、古典芸能の後継者も養成している。
寄席の色物としては、この種のものが一番好きだ。
トリの登場を前に、一息つかせてくれる。

お目当ての桂歌丸は、お馴染みの『紺屋高尾(こうやたかお)』を、たっぶりと聴かせてくれた。
最近、風流寄席で三遊亭鳳楽による同じ噺を聴いている。
共に好きな噺家だ。
それぞれの良さがあり、甲乙は付けがたい。
淀みない話し方では歌丸、感情の込め方では鳳楽であろうか。
これは、芸風の違いであり、話術の優劣の問題ではない。
歌丸は、来年も国立演芸場の出演を予定している。
4月は『中村仲蔵』、8月は『怪談阿三(おさん)の森』だという。
これからも元気で活躍することを願っている。

写真
9月24日(土)の演題と桧山うめ吉さん(許可を得て撮影)



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沙希さんへ

吾喰楽さん

おはようございます。

歌丸さんは15歳で噺家になり、今年、80歳です。
「横浜の女郎屋の若様」と、マクラで云っていました。

うめ吉さんは、高座では黒の江戸褄模様の着物で、踊りも披露しました。
中々、良かったですよ。
大勢の後援者が来ていたらしく、ロビーに出て挨拶をしていました。

2016/09/25 08:19:27

すごいですねぇ!

さん

噺家生活65年とは、国立劇場ができる15年も前からです。
半世紀越えの噺家生活、中々できないことでしょう。
加齢で、滑舌が悪くなる。
声も出にくくなる。
ましてや、沢山の病を抱えたお身体で、矍鑠として、常に明るい。
人としても学ぶところが多い方です。
まだまだ、頑張って頂きたい。

うめ吉さん、髪は自前のようですね。
貫地谷しほりさんに似た、可愛いらしい方は、文字通り色を添えてくれたでしょう。

2016/09/25 07:57:24

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