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ユーモラスに描いた悪「後妻業の女」 

2016年09月28日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し


2014年8月に発行された黒川博行の「後妻業(ごさいぎょう)」の本を買おうか買うまいか、ずるずる迷っているうちに、映画「後妻業の女」が始まってしまい、本より先に映画を観てしまった。「後妻業」の本が出た頃に、『本のモデルなのでは?』と疑われた夫殺しの筧千佐子(かけひちさこ 当時67)の事件が、ニュースを賑わせていた。彼女の周辺では少なくても6人の男性が死亡している。そしてこれまでの夫たちの遺産の大半を相続し、財産の総額は約8億円にもなると言われていた。ところで、8月27日に始まった「後妻業の女」の映画。なんせ演技に安定感がある大竹しのぶが主演で出るし、映画「ディア・ドクター」で演技の才能が十分あることを見せてくれた笑福亭鶴瓶までが出る。これは劇場まで見に行かねばなるまい、と思い足を運んだ。ストーリーは、『資産家の高齢老人を色仕掛けでだまし、必要とあれば殺人まで犯す。仮の恋人となったり妻になったりで男の間をわたり歩き、金をむしり取る。その背後には結婚相談所の所長がいた。』というシンプルな話。鶴橋監督は刊行されてすぐに原作となる黒川博行氏の小説「後妻業」を一読し、映画化を熱望した。その時点で小夜子と柏木には2人(大竹しのぶ・豊川悦司)を思い描いていたそうだ。これには大竹しのぶが異論を挟んだ。「原作は70歳近いおばあちゃんだし、なんでだろうと思いました。16年ぶりの映画がこれなの?失礼な。なんで『愛の流刑地』じゃなかったんだろうって(笑)」大竹しのぶは、いかにも我の強そうな金に強欲そうな主人公・武内小夜子のキャラをうまく演じていたと思う。その小夜子を影で操る結婚相談所・所長の柏木(豊川悦司)も、アクの強さがふけ具合とマッチして体全体からうさん臭さが出ていて魅せてくれた。大竹しのぶが唇をへの字に曲げて、顔をゆがめて、独特な影のある女の表情をするが、その顔がぼくには榎本明の表情とだぶって見えた。そんな事を思いつつ、映画を観ていたら、なんと動物病院の先生役で榎本明も出演していたのには、笑った。でも榎本と大竹が二人でからむ場面はなかったのが、少々、残念だ。豊川悦司も大竹も良かったのだが、但し、小夜子の放蕩息子役の風間俊介は、キャンキャンうるさいだけのチンピラ小僧で、たとえ喜劇風の役作りとはいえ、一本調子でお粗末だった。このキャラは監督も役者も、もっと練ってほしかった。喜劇風に撮っているのだが、実は内容は老人が次から次へと金のためにだまされ、殺され続けている話しで、どうも今一つ笑いに勢いが出ない。逆に普通の実録映画のような撮り方のほうがよかったのではないかと思った。『シリアスな内容の中にときおりユーモラスに見える場面がある・・・・・』という方がこの内容では好きだ。大竹しのぶが映画の中で、鼻歌のように気ままに歌っている場面があり、その何気ない歌がとてもうまくて、聞きこんでしまった。結婚相談所のメンバーに囲まれ、中央で踊るツイストも良かった。ということで、この映画はやはり「大竹しのぶが主演の大竹しのぶを見たい人の為の映画」といった印象だ。

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