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独りディナー
「アフター・ザ・レイン」
2016年10月29日
テーマ:映画
パソコンを新しくして、可能性がかなり広がった。
最も恩恵を受けているのは、映画である。
今までは、主人が推薦してくれる映画が、私のパソコンでは見られない、という残念な場面が多かったのだけれど・・。
最近見た映画では「アフター・ザ・レイン」が心に残った。
メリル・ストリープ主演の社会派ドラマ、と言うことで見始めたのだが。
中国からの留学生が主人公の、アメリカ映画である。
真面目で純粋で優秀な留学生が、アメリカの大学で、優秀なるが故に彼の担当教授に、その才能ばかりか将来性もつぶされてしまう、といういかにも有りそうな話である。
原作が中国人だし、主人公目線で描かれているから当然だけど、偉大なアメリカへ、希望を持って学びにきた留学生の悲哀が、心にしんしんと響いてくる。
留学生の研究が、学会では担当教授の名前で発表された、といった話はよく聞くから、この映画はそういった理不尽さを、解りやすく拡大して描いているのだとは思うけれど・・。
根底に流れるのは、余り突き詰めて描いては居ないけれど、勿論、人種的偏見。
留学生は、それぞれのもつ文化が違う。
まずは、言語。
そして、生活様式。
更には、宗教。
しかも一瞥して感覚的に解る、外見の違い。
30数年前、アメリカに転居した最初の日、黒人のアパートの管理人を見て、一歳半の娘が泣き出した事を思い出す。
それは、只の人見知りだけでは無い、赤ん坊なりに何かの違和感を肌で感じた、結果だったのだと思う。
留学生の中には、当地に溶け込もうとして、名前を洋風に変える人も居る、この映画に出てくる主人公の仲間の様に。
あるいは、東洋人であることを逆手にとって、ピエロのように笑いを誘いながら、たくましく生きていく人も居る、遠藤周作の小説の様に・・。
私が、留学した時は、最初から人生の一コマとして捉えていたし、借り物の西洋音楽で私ごときが真っ当に勝負できるとも思って居なかったから、悲劇は生まれなかったけれど。
でも、留学はしたものの、錦の旗には当然ほど遠く、故国にも帰るに帰れず、観光旅行のガイドをして糊口をしのいでいる人の噂は、色々聞こえてきた。
結局は、西洋へと栄光を求めて渡っていった、明治時代の開国思想が、いまも脈々と根付いているのだと思う。
きっと、中国でも・・。
米国の大学に留学して、立派な研究をして、いつかはノーベル賞をとるのだ、といった風な・・。
そういえば、ボブ・ディランも、受賞者としての自分の立場を認めたらしい。
このままスルーだったら、面白かったのに・・。
やはり一億円弱の賞金の意味は、大きかったのかな。
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