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ぶっ飛びストリー「生きているうちが花・・・・ 

2016年11月13日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

「生きてるうちが花なのよ 死んだらそれまでよ党宣言」長いタイトルで、観る前から意味深な映画のような気分にさせてしまうので、効果的なのかもしれないが、映画の中身はこのタイトルとそんなに密接化していない。この長さは内容から考えると欲張りだ。ちなみに、長い映画のタイトルは他に何があるかというと、そこを調べている人がいて、邦画では、33文字の「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」洋画では、その比ではなく47文字の「ウディ・アレンの誰でも知りたがっているくせにちょっと聞きにくいSEXのすべてについて教えましょう」。しかし洋画は元のタイトルを日本向けに訳したものだから、厳密には実際の長さとは異なるものだ。19歳のときにコザ暴動で沖縄をはなれた、どさまわりのストリッパーのバーバラ(倍賞美津子)が故郷に帰ってきた。その日、弟とその仲間が修学旅行の積立金を盗み、担任を誘拐していた。バーバラは原発ジプシー(原発定検のために原発を回る労働者)となった恋人の宮里(原田芳雄)とは二人で堅気の商売について結婚したいと思っていた。バーバラは宮里の顔を見るや、アイコのことを聞いた。アイコは福井県の美浜で原発労働者相手の娼婦をさせられていたところを、宮里が救い出したのだった。それが、前日、美浜へ帰ってしまっていたのだった。バーバラは弟が誘拐した担任をカバン持ちにして美浜に向かう・・・・。ふらりと放浪していた家族がかえってくるというところは、男はつらいよの寅さんと共通したものを感じた。店が居間とつづいていて、すぐにそこにいる家族と会話が始まる場面なども似ている。女版の寅さんといえる。寅さんといえば、寅さんの妹役のさくら演じる倍賞千恵子は、この映画の主役である倍賞美津子の姉だ。姉の千恵子はスリムなスタイルだけれど、姉の美津子は胸が大きくけっこう迫力満点のスタイル。さすが、レスラー・アンントニオ猪木の元奥さんだ、と思った。物語は、原発問題や海外から日本へ出稼ぎにきている東南アジアの女性、いわゆる「ジャパゆきさん」の日本での搾取状況、沖縄問題など、いろんな問題を絡めているが、これもまたタイトルと同様に必要以上に詰め込みすぎてそれがうまく溶け合っていない。むしろ、社会的なメッセージよりはストリーのぶっ飛び具合が、面白い。まず冒頭、修学旅行の積立金を奪おうとして教師・野呂(平田満)が中学生三人組に拉致される。それはまだいいとしても、そのあとであまり必然性のないままに、ストリッパーのバーバラにくっついて教師・野呂がひものような生活で福井県にいっしょに旅たつ。教師にこんなことがあったら、週刊誌ネタになってしまうだろうと、思わせる展開だ。若き泉谷しげる演じる姉川安次の登場の仕方も驚く。仲間で墓参りをしているところで、アイコは土の中に話しかけながら安次の墓を堀っている。「狂ったのか?」と思うといきなりその墓の土の中から潜水服のようなものを着て安次が登場する。安次は、原発事故で放射能を浴び、事故の詳しいことを知っていることがばれるのを恐れて、死んだふりをしていた。わざわざ墓の土の中にいたのは、みんなの目を逃れるため?そんな劇的な登場をしたわりには、その後の登場はなく、いつのまにか「殺されてしまった」という展開も、とうとつすぎて笑える。ラストのシーンで、恋人の宮里が、やくざやに撃たれて流血したままバーバラの元に到着する。彼を追ってきたやくざと銃撃戦になり、バーバラは立ち上がり二人の敵を猟銃でぶっ放す。当然、ラストは彼女の刑務所かなんかのシーンになると思いきや、青空の元で何事もなかったかのように涼しい顔をしてスーツケースを持ち旅たつところで終わる。「おいおい、人を二人殺しといてそれはないだろ!」原発問題も、ジャパゆきさん問題もはじけ飛んでしまいました。 

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