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ひとり言
1年ぶりのTarawaからHello
2016年12月28日
テーマ:テーマ無し
1年ぶりのTarawa・・・フィジーからの飛行機は北Tarawaを旋回しまるで空からのツアーをしてくれるような形でランディング。
窓から眺めた未知の世界を初めて垣間見たあの時の、魂を奪われるような環礁の美しさを懐かしく思い出した。
Tarawaは文字通り私にとって未知の世界だった。 どこにあるのか、どうやって行くのか、またどんな人たちが住んでいるどんな場所なのかさえ知らなかった。
今は便利なインターネットがあるのでいろいろな情報が簡単に手に入ったけれど、一番「怖い」情報はフライトは週に2便、フィジーからしかなく、それもキャンセルになることが多いというもの。 どこに行くときも旅行代理店を使わなけれど、前回はそんな「怖い」状況もあり南太平洋専門とうたっていた代理店に頼んだ。 しかし代理店の回答は「Tarawaへの便は不安定なのでリスクが大きく取り扱っていないのでお客様ご自身で手配してください。 「Fijiまででしたらお引き受けいたします」だった。
プロの代理店さえそんなことを言っているのだからTarawaへたどり着くこと自体がむずかしいこと!? なんとかネットでgetしたTarawaまでのエアチケットで本当にたどり着ける確率は私の気持ちでは50%以下
だから去年は空からのTarawa環礁の美しさはまた別の意味で感慨深かった・・「本当にたどり着いたんだ」という安堵感も一緒だったから。
私はといえばとある事情でFijiからTarawaまでの3時間のフライトの間中眠り続けていたが今年のTarawaにはそんな心配はまったくなかった。 100%飛行機は飛んでくれるであろうという確信があったから。
目が覚めるといつの間にかTarawaだった。今年もちゃんと定刻通りに到着した。
雨が出迎えてくれた昨年の到着と違って今年は南国らしい太陽の光と同じく1年ぶりで会う友人の夫婦ともうすぐ1歳になる女の子が出迎えてくれた。(去年はまだママのお腹の中にいたbaby)
ホテルまでの道で一年分の積もり積もる話に花が咲いた。
一番驚いたのはキリバスのガソリンクライシス。 時々道路のわきに車が列をなして何台か止まっている。 これらの列はガソリンを待つための列とのこと。ガソリンが週に1回フィジーから届くだけになって恒常的なガソリン不足で人々は1回に5リッターしか買えないのだとか。 それでガソリンスタンドのタンクからはアッという間に在庫のガソリンがなくなり人々はガソリンのなくなった車をガソリンスタンドの列の中に置いて火曜日を待つ・・・そんな話だった。
たった一点の一番高い場所が海抜3m、平均は多分海抜1m、逆Lの字の細長い形のこの島の南北Tarawa合わせた全長は150kmくらいだろうか。 赤道をはさんで南北に散らばるたくさんの島々で構成されているKiribatiの首都のある島Tarawa。
そうでなくても地球の温暖化にともなう海面の上昇で30年後には国全体が沈んでしまうという国家危機に瀕しているこの国を新たなクライシスが襲っている。
親切で限りない笑顔を持つこの国の人々は試練に果敢に立ち向かっている勇者だ。
昨年はたったの3泊だったこともあり期待していた満天の星空をとうとう一度も見る事が叶わなかった。 それでも私は神様に「帰る日までにせめて南十字星を見せてほしい」と頼んでいた。 雨季のTarawa、昼間は雨は時々落ちる程度だが夜は分厚い雲が立ち込め星空どころではなかったから、神様にお願いするしかなかった。 Tarawa旅立ちの朝4時半に目覚ましをかけて真っ暗な裏庭に出て見上げた空に雲が少しだけ切れたそこに南十字星だけが輝いていた。
神様は本当にMr.Perfect。
今年はといえば雨季のはずが雨が少ないとのことで(雨のみが飲料水となるキリバスの人にとっては別の一大事だが)初日の夜から満天の星空・・いや言葉には表現できないほどの満天の星空が広がっていた。
南天の南十字星、天頂に輝くオリオン座が沈む西天、そして北天には早い時間帯にはカシオペア、南十字星の昇る時間帯には北斗七星が考えられないほどの低さに昇ってくるのを見た。 360度を海に囲まれ、水平線でぐるっと囲まれているTarawaではどの方向を見ても星空。
半年前に星を観に、という目的で行ったニュージーランドでさえ決して見る事の出来ない壮観な眺めだ。
天の川も見事にその美しさを惜しげもなく魅せて南の空に横た割る。芭蕉の句をふと思ったが彼のみたのは佐渡の上に横たわった天の川だった。
北緯1.4度に位置するTarawaでは北極星は水平線から1.4度の高さにある。
計算上では見えるはずだがTarawaの人々は北極星の存在も知らない人が多く、まれに知っている人と出会っても「見たことはないが」というのがその答え。 ダーリンに言わせると地球の水蒸気などの影響でせめて3度の高さが必要だろう・・・とのこと。 でも私はそれでも目を凝らして北極星のある位置を飽きもせずに見つめ続けた。 結果は・・たふん私のイマジネーションのなせる業とは思うが一瞬その姿を垣間見た気がした。
日本ではほとんどいつも天頂にありその写真撮影は困難なM31 アンドロメダ大星雲もここでは低い位置にあり滞在するあいだに撮影ができたらと思っている。
今回のTarawaは懐かしい人たちとの再会を喜びあい、変わらない手つかずの自然の美しさを堪能することのほかに、夢にまで見た満天の星空を味わっている最高の旅になつたが・・・
どうやらここに来る途中のどこかで、たぶん日本で、ノロに罹患してしまったようでFijiでの夜からTarawa2日目の今に至っても症状と闘い続けている悲しい現状。 しかし後になったらきっと懐かしい良い思い出に変わってくれることを願いつつ。 With me luck!!
インターネットの接続が不安定のTarawa
今回の通信が無事送れることも併せてWish me luck!!
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