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日記 

2017年01月31日 ナビトモブログ記事
テーマ:テーマ無し

朝から晴れ、で北風が強く真冬に戻る。

一月もきょうで終わる。

ついこの前が正月だった、なんて
年寄りの決まり文句か。

去年のきょうは何をしていたか、と
過去ログを遡ってみると
自堕落な生活は
何ひとつ変わってないじゃん。

百姓に身を戻しても
帝国海軍軍人であると
最期まで胸に秘めていた父が
日記を何十年も付けていたのには
感心しきり。

初めの頃は
ワラ半紙を切った手製の粗末な手帳で、
やがて市販の手帳を使用していた。

父が入院して、故郷に戻ったとき
まさか、のために色々整理していたら、
それらの日記が出てきたので
中をパラパラ覗いてみると、
起床時間と天気と作業内容と
たまにその日の出来事が
小さい字で書き連ねてあった、ので
日記と言うより日誌だな、なんて
簡単に思った。

ちなみに自分が上京したときと
勘当されたときの日記を読み…
持っていた鞄の中へ隠すように入れ、
父が棺桶に入ったあと、
鞄に入れた日記を白い布で包み、
誰にも分からないよう足元へ置いた。

父の日記は、
跡取りが生まれた、育てた、期待した、
そして裏切られた、でまとめられるだろう。

自分と父の忌まわしい過去は
この手で野辺送りにしたが、
我が愛した最後の女は
日記を付けていなかったから、
もし書いていれば、
惚れた、愛し合った、
裏切られた、泣いた、憎んだ、で
まとめられるだろうが、
最後に、
それでも幸せだった、と書いただろう…

って書いたら
上から、

自分に都合良く
何を勝手に書き結んでるだよ…

の声が聞こえたような。



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つちのえさん

根無草さん

最後の女、と
そのときは気づかないんですよねえ…

因果応報、
馬鹿な男の行く末の典型でしょう。

2017/02/01 21:12:57

称号

つちのえさん

「最後の女」
愛した人から言われたら最高の称号です。

女性は迷いなく愛せますから、
男性はいろいろあって大変ですね。

心から愛する人に出会えただけで幸せです。

2017/02/01 18:24:23

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