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yukiの一人歩き

昔ばなし・・・・甘いビワ 

2017年06月07日 外部ブログ記事
テーマ:テーマ無し

梅雨入りしたので、午後から閉じこもりになった。ホンの手遊びに、お大師様のお話を書いてみた。 今から1200年も前のことでございます。 その頃の伊豆は、 小さな漁村が点在する、 人も大勢住んでいない田舎でございました。 歳をとって漁に出られなくなったおじいさんが、 海を見下ろすがけのそばに座っておりました。 おなかがたいそう空いておりましたので、 苦くて食べられないといわれていた木の実を、 がけに生えていた木からとろうといたしました。 手が届かないので、 持っていた杖代わりの長い枯れ枝で、 枝を引っ掛けて何とか一つだけ取ることができました。 そこへ、汚い身なりのお坊さんが通りがかり、 「私にも一つくれないか」 と言いました。 おじいさんは、 「やっと取ったところなんで、よかったら、これを食ってく れや」 と言って、一つしかない木の実を差し出しました。 「それはかたじけない」 そう言って、お坊さんはおいしそうに木の実を食べました。 おじいさんは、 このお坊さんはよほどおなかが空いていたのだろう、 こんな苦い実を喜んで食べたのだから、と思いました。 お坊さんが立ち去ってから、 おじいさんもおなかが空いていたので、 杖を一杯に伸ばして、もう一つの実を取りました。 そして、その実を口に入れてみると、 なんと、木の実はとても甘くなっていました。 それから暫くして、 お大師様が北の熱海というところで温泉を掘り当てたと いう噂が流れてきました。 あの汚いなりをしたお坊さんは、きっとお大師様だ。 お大師様が木の実を甘くしてくださったのだと、 伊豆の村々では、 ユズと名づけた木を大切に育てた、ということです。 (お大師様が出てまいりますが、この話は、全て私の創作です、悪しからず)

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