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平成の虚無僧一路の日記
薦僧は時宗(ルビ:じしゅう)だった
2017年09月10日
テーマ:テーマ無し
「邦楽ジャーナル」無僧曼荼羅 No.12 4月号
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薦僧(こもそう)の源流
薦僧は時宗(じしゅう)だった?
?
吉川英治は虚無僧が大好きだったとみえて、小説『宮本武蔵』や『親鸞』にも
「菰(こも)僧」が登場してきます。しかし親鸞が生きた鎌倉時代には
「菰僧」はいませんでした。
奈良時代、雅楽に使われていた尺八は、平安時代には廃(すた)れ、
鎌倉時代になって琵琶法師や猿楽師よって吹かれるようになりました。
琵琶と尺八は共に雅楽の楽器であったのが、中世以降、琵琶法師や虚無僧の
占有楽器となったことで似ています。
室町時代になると、猿楽師や田楽師、連歌師が尺八を吹いたという記録が
あります。彼らは一遍や俊聖が開いた時衆(後の時宗)の徒でした。
薦僧も、前号で紹介しましたが、馬衣を着て諸国回遊する下層芸人という点では、
馬聖(うまひじり)=時衆の徒と見られていました。一方、宮廷の楽人や貴族が尺八を吹くのは珍しかったようで、
文明16年(1484)「後土御門(ごつちみかど)帝が舞人久時を召して尺八を吹かせ、
さまめづらしく、扇を賜う」とか、天文6年(1537)「後奈良帝が景通を召して
尺八を観賞し、太刀と扇を賜る」などという記録があります。
尺八が吹けると「珍しい」と賞賛されるのは現代も同じですか。平安時代は貴族文化、鎌倉時代は武家文化、そして室町時代は庶民文化の台頭です。
仏教も奈良、平安時代は国家鎮護を祈るための祈祷宗教であったのが、
鎌倉時代以降、座禅をすることで、また念仏を唱えることで個人の心の救いを
得るものへと変質しました。さらに時宗は、最下層の身分の者をも救う宗教として
広まったのでした。そういう流れの中で、尺八は浪人者の生きる術として用いられ、
社会もそれを容認する風土ができあがっていったと考えられます。
妙(たえ)なる笛の音に感じて施しをする。尺八の音には人の心を揺さぶる力があります。
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禅・密・念仏の聖地高野山
空海が開いた高野山は真言密教の聖地ですが、その山中に鉦(かね)を叩いて
念仏を唱える時衆の徒の道場もありました。萱堂(かやどう)の高野聖(こうやひじり)です。
また座禅三昧の禅定院もありました。高野山は禅・密・念仏の聖地だったのです。
仏教民俗学者の五来重によれば、仏教が禅宗、浄土宗、日蓮宗等々宗派に区分けされたのは
江戸時代であって、鎌倉時代は禅も密教も念仏も一所くたに庶民に浸透していったとのことです。
前号で書きましたが、暮露(ぼろ)の一部は大日如来を信仰していたのではないかと思われますし、
京都で行われている大日如来盆は、一向宗の祖俊聖が始めたと伝えられています。
日本の仏教は、教義よりも庶民の土俗信仰が勝り、真言密教の本尊である大日如来が、
馬の疫病祓いや雨乞いなど祈祷の対象として路地に祀られたのでした。
猿も馬の守護神とされ、猿回しは馬の疫病祓いが本来の業でした。ひょっとして
馬聖と呼ばれた薦僧も尺八で馬の厄払いをしたのかも。それこそ“馬の耳に念仏”ですかな。
さて次号はいよいよ普化宗の日本開祖「法燈国師覚心」の登場です。
高野山で学んだ覚心こそ、禅と密と念仏の統合宗祖だったのです。
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風の吹くまま
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『宮本武蔵』『親鸞』『新平家物語』など吉川英治の小説は小中学生の頃に
むさぼり読みました。『鳴門秘帖』は何回か映画化され、市川雷蔵、鶴田浩二といった
イケメン俳優によって演じられた虚無僧は、白面の貴公子だったのです。
そんな虚無僧に憧れ、尺八を習い、スター気取りで虚無僧になった人も
多かったのではないでしょうか。「昔、虚無僧よく来たよ」と云われますが、
昔といっても昭和30年前後のこと。今日、区の図書館に行って吉川英治を
探したら一冊もありませんでした。名古屋市の一番大きな鶴舞図書館にしか
置いてないとのこと。愕然。
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