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吾喰楽家の食卓

酒が飲めるぞ(^^♪ 

2017年09月27日 ナビトモブログ記事
テーマ:生活

数日前から、隣家の庭から金木犀の香が漂い始めた。
金木犀は、日本全国で似たような時期に、開花すると聞いたことがある。
いよいよ、酒の美味しい季節が到来した。
こんなことを云うと、「貴方は、一年中、美味しいのでしょ」という声が、何処からか飛んで来そうだ。
昔、『日本全国酒飲み音頭』という、コミックソングがヒットした。
何かしら理由を付けて、「酒が飲めるぞ(^^♪」と歌っていた。
歌の一番は日本の行事を飲む理由に、二番では地方の名産を肴にしていた。
元々は、ディズニー映画の劇中歌、『Bibbidi-Bobbidi-Boo』の替え歌だったらしい。
日本の年中行事を覚える為に、留学生の間で歌い継がれたという。

阿佐ヶ谷の兄は、朝からでも酒が飲みたいほど、私に輪をかけた酒飲みである。
しかし、自営業で、車の運転もあるから、日中は飲むことがなかった。
近年、年金生活に片足を突っ込み、仕事の制約は少なくなった。
ところが、義姉に、昼間の酒は禁止されている。
そのせいで、早く飲みたいが為に、夕餉の時間が早くなったらしい。
冠婚葬祭や来客のときは、例外である。
私が生家へ行くのは、正午前後が多い。
すると、昼酒の口実ができたので、「少し飲もう」と、酒を勧めてくれる。
一度、断ったら、「〇〇ちゃんが来るのを待っていたのだから、付き合ってあげて」と、義姉に頼まれた。

先週の彼岸の中日も、生家に着くや否や、焼酎と氷と水が出て来た。
この日は、法人都民税のことで、以前から相談を受けていた。
オンザロックを遣りながら、関係書類を読んだ。
兄はといえば、義姉が下準備した、イカフライを揚げ始めた。
次は、茄子の挟み揚である。
昼間からサービスが良すぎると思ったら、浦安に嫁いだ次女が家族で来るという。
高円寺へ墓参りに来るので、帰りに寄るとのことだ。
ということで、兄にとっては、大威張りで酒が飲める日だった。
私は、思いがけず、姪っ子に会うことができた。

姪っ子たちと、一時間ほど過ごし、西荻窪へ向かった。
最近、西荻mini囲碁サロンでお喋りをしてから、一緒に風流寄席へ行くのが恒例になっている。
そして、これまた恒例のmini飲み会が始まる。
当初はビールだったが、最近は厚かましくも清酒を所望している。
毎度のことなので、申し訳なく思い、一度は遠慮することもある。
ところが、飲兵衛の卑しさで、出されると「一杯だけ」と云うが、飲み始めると一杯で済んだ例がない。
この日、ご馳走になった『獺祭』は、“純米大吟醸磨き三割九分”で、到来物だという。
いつもの酒は、“純米大吟醸50”で、原料米の磨き加減は五割である。
初めて飲む三割九分は、文句なしに美味しかったが、その魅力を上手く表現できなかった。
そこで、味の印象を、頭に叩き込んだ。

云うまでもなく、この日のメインイベントは、風流寄席である。
彼岸の中日だからか、常連客の欠席が目立った。
その分、新人が多い訳だが、我々の前に座った初対面の女性は、二人とも酒を飲まない。
彼女らの分まで、私は飲んだかと云えば、そうでもない。
今回の酒は、『開運』“涼々”という、如何にも夏季限定らしい名前の純米酒だ。
やや酸味が強く、決して不味くはないが、私の好みではなかった。
若女将に、ボトルのお代わりを頼むとき、いつもの『開運』“特別純米”をお願いした。
帰宅後、パソコンで調べたら、“涼々”はタンク一本のみ仕込んだ、生産量の少ない限定酒だと分かった。
「爽やかな香と“酸味”が、涼を誘う」ということらしい。

『日本全国酒飲み音頭』では、日本全国、何月でも酒が飲めると歌っている。
今月は、「台風で酒が飲めるぞ(^^♪」だと記憶しているが、台風はご免蒙りたい。
私は、毎月どころか、毎日、それも今回は一日に三回も飲んだ。
『獺祭』や『開運』という、一人で飲んでも美味しい酒を、良き友が相手だから不味いはずがない。
幸いなことに、酒が飲める体質に生れた。
近年、歳を重ねると共に、あちこちにガタが来ているが、消化器系は良好に機能している。
勿論、油断は大敵で、これからも健康に留意し、好きな酒を大いに楽しみたい。
このブログを書いていて、三割九分の魅力は、華やかな吟醸香と、爽やかな“甘み”だと気が付いた。
パトさん、ご馳走様でした。

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写真
9月23日(土)の獺祭と、風流寄席の締め『松茸と牛肉の子丼ぶり』



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