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独りディナー
Because you leave
2017年09月30日
テーマ:思い出すままに
雨が降ると、よく思いだす言葉だ。
毎年、春休みになると、ウィーンへオペラやコンサートを聴きに行って居た頃。
大体は一人旅だったが、途中、娘や友人が合流することもあった。
その時は珍しく、二週間の殆どの期間、友人が一緒だった。
ホテルは、ガイドブックの「地球の歩き方」に載っていた番号に電話して、予約した。
メールはまだ、普及していない頃の事だ。
二人旅だったけれど、二週間の長さだし、シングルルームを二部屋、予約した。
私見だが、ヨーロッパのホテルのシングルは、申し訳程度に準備している部屋、という印象がある。
その時私の泊まった部屋は、二階の隅の方にあった小さな部屋で、暖房の設備が上手く作動せず、寒い程では無いにしろ水漏れなどしていた。
フロントに交渉すると、修理を試みたりしていたが、余り使っていない部屋なのであろうか、ツインのお部屋に交換してくれた。
新しいお部屋は、窓から教会が見える、中々良い場所で、シングルルームに引き続き泊まっている友人には、ちょっと申し訳ない気がした。
二週間の滞在期間、ハンガリーへ、二,三泊の小旅行をする予定で、ホテルも既に予約してあった。
ところが、ウィーン・フェチ(?)の私は、ウィーンに着くなり、一刻たりとも離れがたくなり、小旅行はキャンセルしたくなった。
「このまま、ウィーンに居続けない?」と私は、友人に提案した。
彼女はやはり、狭いシングルルームは居心地が悪かったのだろう、ちょっと考えている様子だった。
「私の部屋と、貴女の部屋と、交換しよう」
それからフロントへ行って、連泊が可能かどうか確認して、すぐハンガリーのホテルに、キャンセルの電話をした。
今から考えると、私も随分行動的だったなぁ・・。
そして、「友人に悪いので、後半は、私がシングルの方に移ります」と伝えた。
すると、女性支配人は、
「二部屋とも同じ料金で、ツィンのお部屋を用意しましょう。こんなに長い滞在なのだから」と言ってくれたのだった。
三月の半ば頃だったけれど、毎日お天気が良くて、楽しい時を過ごしたのだが、出発の日は生憎、雨模様だった。
ホテルを出るときに、「ずっと、お天気が良かったのに、最終日だけ雨が降ってしまいました・・」と私が言うと、
そのマダムは、さりげなく
「Because you leave」と、答えたのだ。
なんて、素敵な言葉だろう。
貴女達の出発を惜しんで、ウィーンの街が泣いているのですよ。
まあ、マダムにしてみれば、職業上の言葉だろうけれど、こんな表現こそが、ヨーロッパというものか、と思ったものだ。
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外国語だったから・・?
コメントありがとうございました。
確かに、日本語でもきっと、そういった表現はありそうですね。
言語はもしかしたら、自分の能力程度に、思考力も貧しくなってしまうのかも、、と思いました。
まあ、思い出が素敵であれば、それで良いんですけどね。
子供達が大学に入って、やっと母親業が終わった頃です。
それこそ、自分へのご褒美でした。
2017/10/01 07:19:02
粋
帰りの電車からです。
今日は歌舞伎ではなく、隣の国立演芸場で落語でした。
毎年、春休みにウィーンとは、リッチですね〜
女性支配人の粋な一言で、忘れられない旅になるましたね。
リップサービスとはいえ、素晴らしい。
でも、日本で、日本人が、日本語で云ったら、別の印象を受けるでしょうね。
2017/09/30 17:44:25