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独りディナー
デジタルコンサート
2017年12月10日
テーマ:音楽
緊張感、の一言に尽きるのかも知れない。
ベルリンフィルの、デジタルコンサート。
かつて、登録していたその名残で、時々、年間のコンサートスケジュールとか、7日間特別サービスクーポン券などが、送られてくる。
その7日間クーポンは、今日のライブを聴こうとずっと楽しみにしていたのだった。
かつて登録していた時は、一ヶ月契約で、自動更新はされないという条件だったが、一ヶ月で映像は終了したにも拘わらず、登録料金は引き続き引き落としされていたので、契約解除に一苦労したのだった。
まだ、その頃は、ホームページに日本語バージョンが導入されていなかったので、英語でのやりとりはそれなりに大変だった。
只、「クレイムに関しては早急に対応します」という姿勢通り、時差も幸いして、その対応のきめ細やかさには、ある種感動さえ覚えたのだったが。
しかし、その時点で一度契約解除をして、改めて登録することにしたのは、私にとっては正解だった。
その後、ホームページには、日本語バー−ジョンが追加されて、様々なアクセスの仕方が出来るようになった。
通常のオーケストラの演奏会とは別に、今朝(ベルリンでは、昨夜の10時)のレイトコンサートは、特別だったらしい。
演奏を聴いて、第一コンサートマスターの樫本大進あっての、コンサートだったのでは、と思った。
彼のソロと、指揮者であるサイモン・ラトルのピアノ(!)で、まずドビュッシーのヴァイオリン・ソナタ。
これも、素晴らしかったのだが、次のメシアン「世の終わりの為の四重奏曲」を聞いた後では、印象が吹き飛んでしまった勢いである。
ピアノと、ヴァイオリンと、チェロ、クラリネットという変則的な編成は。
メシアンが大戦中、ドイツ軍の捕虜として捉えられていた時期に、出会った音楽家達のメンバーによって作曲された、というエピソードは有名である。
私は10数年前、東京で樫本大進君のヴァイオリンで、この曲を初めて聴いた。
ピアノは、当時N響の指揮者だった、チョン・ミョン・ファだった。
あのヴァイオリンの素晴らしさは、ちょっと忘れられない。
今朝の、デジタルコンサートでも、樫本大進君のヴァイオリンは、彼の独壇場だなと思いながら聴いた。
裏事情は知らないけれど、彼のあの素晴らしい叙情性あってこそ、今朝のコンサートが実現したのでは、と思った。
レイトコンサートと名付けられた、今日が最初のコンサートである。
ラトルのピアノ、と言うのも初めて聴いた。
素晴らしいピアノであった。
それは、「全てが緊張感」の一言、といったコンサートであった。
どうやら今年の冬休みは、デジタルコンサートのお陰で、充実した時間が送れそうである。
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