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2018年05月21日 外部ブログ記事
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 「銀行員はどう生きるか」浪川攻著

 写真は京都大原・寂光院

 講談社現代新書から主題の出版がなされ、ベストセラーになっている。著者の浪川攻氏は1955年生まれの経済ジャーナリスト。上智大学を卒業後電機メーカー勤務を経て、「週間金融財政事情」編集部デスクを務めた後、フリーのジャーナリストとして活躍中。

 私がこの本を紹介しようと思ったのは、著者が金融界で働くことなく、ここまで日本の金融機関が抱える問題点点を的確に指摘していることにある。特にリーマンショック後の米国メガバンク(シティー、BOA、モルガン、ウエルスファーゴ)と比較し、日本のメガバンクの合理化計画(人員削減、業務量の削減)に言及し、米国におけるBANK to BANKINGの流れをフィンテックの浸透の影響として解説していることにある。

 私は長期の英国での海外勤務を通じて現実にテレフォンバンキング、インターネットバンキングの進展を見る機会があり、その後も傘下のカリフォルニアや、ハワイでの仔銀行の営業実態を見て、旧態然とした日本の銀行業の特にりーテール部門のコスト構造に疑問を持ち、店舗や、人員の大胆な合理化を主張してきた。

 マイナス金利下で日本の金融機関の収益環境は激変し、メガバンクはもとより、地方銀行の業務純益は激減の方向にある。三大メガバンクはここにきてリーテイル部門の合理化に着手しているが、そのスピードは遅く、フィンテックによる銀行業務のアンバンドリングへの対処策は未だ緒に就いたばかりと言わざるを得ない。

 そもそもサービス産業は必ずしも不況産業ではない。金融業は産業の血液部分で、低金利下にあっても本質は変わらない。リーテール部門のコスト構造の見直しから、三大メガバンクの本来有能なはずの人材は自分たちの将来に不安を感じ、人材流出の流れが加速してきている。特に内向きで、保守的な銀行員はこれからの時代には「前向き、社会の課題を金融の力で変革するために革新的」に変身してほしい。(続く)

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