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綱渡りのオペラハウス 

2018年08月03日 ナビトモブログ記事
テーマ:思い出すままに

昨日は、12月にウィーンへ行く友人の為に、オペラ座のチケット予約をした。

他人事でも、ウィーンに関わることは何となく楽しい。

予約システムも、日に日に変わっている様で、前回のおぼろげな記憶とは大分違っていた。

他人の為なので、間違いがあってはならないと思い、メールや電話で問い合わせたり、私にしては大仕事をした後の様な充実した時間だった。


主人が、オペラとか歌舞伎は好きではないので、ヨーロッパの都市へ行く機会があっても、中々オペラハウスまで足は伸ばせない。

それでも、ウィーンに寄るときは特別である。


10年くらい前だったか、チェコへ行く途中、ウィーンで一泊した事がある。

オペラハウスのスケジュールを見ると、バレー「白鳥の湖」で、この曲はちょうど数ヶ月後に、デュオに編曲されたバージョンをマダム達と演奏する予定だった。

ウィーン空港に到着する飛行機の時間を調べると、何とか公演には間に合いそうであった。


主人はホテルで休んでるというので、私一人で行くことに決めた。

まず、チケットを予約した。

そして、その日にウィーン到着するので、チケットは当日券売り場で引き渡して貰えるよう、メールでお願いして置いた。

オペラハウスから徒歩五分くらいのホテルを予約した。

飛行場からは、タクシーで市街に入る事にした。


その日の飛行機は、ウィーン直行便ではなくて、何処かのハブ空港で乗り換えがあった。

生憎な事に、ウィー行きの飛行機が二時間近く遅れて、ホテルに着いたのは、開演20分くらい前であった。

私はあらかじめ、旅行着からすぐにドレスアップ出来るよう、オペラ座用の衣類やアクセサリー靴など、ひとまとめにして置いた。

主人が、チェックインの手続きをしている間に、スーツケースからその一式を取り出して、部屋に着くなりたちまち変身。

頭の中で、シュミレーションして置いた道筋を、ホテルからオペラハウスの当日券売り場まで、最短距離を走った。


窓口で、引換書を渡そうとすると、むこうが「お名前は?」と聞いてきた。

姓名を言うと、さっと入場券を渡してくれた。

既に開演5分前だった。


あらかじめ、座席は通路側の見つけやすい場所に指定いたので、無事自分の席に落ち着くと、間もなく会場は暗くなった。


あの時の綱渡り観劇で、一番思い出に残っているのは、始まる前の事ばかりである。



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