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日々是好日
少し道草
2018年10月12日
テーマ:テーマ無し
50才にもなったらボランティアをしてみませんか?
写真は近くにある農家の畑。日当たりのよい傾斜地にあること、常時土壌の改善されていることから、年間何回も野菜の栽培・収穫を繰り返しており、見るからに生産性の高い農地です。この農作業は相当の野良仕事を要しますが作業されているのはお年寄りのご夫婦でなのです。見るからにプロの仕事です。
さて今日の話題はアドボカシー活動についてです。中間支援型NPOは社会の課題を認識し、自らその課題解決のための活動すると同時に、社会的課題の重要性を認識してもらいために、社会や行政、政府などに理解を求め、より広範な課題解決のための行動が広がることを求めます。このような提案活動、啓蒙活動のことをアドボカシー活動と呼ばれています。
2020年には中学校の学習指導要領にSDGs(国連の持続的発展目標)の考え方が取り入れられることになっています。日本の青少年の教育の柱として広く倫理的規範となることでしょう。既に東日本大震災や、福島原発被害の経験などを通じ、若者の意識は大きく変わりつつあり、学校教育の場でも、ボランティアや「絆」についての教育的関心も高いものがあります。最近日本でも優秀な若者が自ら社会起業家を目指し、収入が低下しても社会のためになる仕事がしたいと転職する人も増えています。
一方、現在50才前後のサラリーマンの意識は、これまで終身雇用制度の中で育ち、仕事中心の生き方が一般的でした。「定年」が65才に延長され、今また70才への延長が議論される中で、定年延長と同時に、企業側では多くの一般社員に対し「役職定年」制度を導入し、給与のダウンと企業内での役割の変化を求めています。仕事一筋に働いてきた企業戦士はその現実に直面し意欲の低下を招き、一方、企業側にとっても生産性ダウンは大きな問題となっています。
「人生100年時代」を迎え、50才と言えば丁度折り返し地点でもあります。より長い人生を支えるためには資金的にもこれまで以上に収入を得ること、そしてAIやロボット等の技術革新の中では、キャリア教育投資(リ・クリエーション)も必要となってきます。
日本の企業内シニアは、時代の大きな変化に対応すべく、働くことの意味、長く収入を得る方策、人生の後半戦をどう迎えたいのか等、考えてみる必要があるのです。現在社会で活躍しているシニアの人たちを分析すると、有償・無償を問わず、人生の早い段階で自分のやりたいこと、やり残したことについて考えておられます。
そのような意味で、働きながら、ボランティアや社会貢献の経験を通じ、社会との接点を積極的に深めていくことは、これからの働き方のヒントを得られると同時に、退職後にも無理なく社会参画が出来、実りの多い、健康で充実した人生を送ることにも通じるのです。
今、改めて、企業内シニアに向けて「50才にもなれば是非ボランティアを始めてみませんか?」と呼びかけてみたい由縁です。
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