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般若苑のブログ

文化的家庭生活 

2018年11月16日 外部ブログ記事
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『昭和のユニーク家電展』       (↑自転車用電池式ランプ 大正12年) エンジニアが開発に全身全霊をかけた自信作を どのようにしたら、 多く販売できるのか?    この自転車用ランプは、従来品より格段に高性能な上、形が「砲弾」型で、大正時代には、とてもモダン       まず無料で小売店に預けるという販売方法で、飛ぶように売れました(阿部牧郎著『家電兄弟』 より)       (↑1954年製 松下噴流式電気洗濯機) 電化元年1953年以降、 製品をアピールするやり方は 時代に合わせて変わっていきました       昭和レトロ家電コレクター増田健一氏によれば、 昭和30年代には、「近代」、「文化」と名のついた 広告や品物が多くあったそうです     例えば当時の広告はこんな具合でした "「あなたの頭にはまだチョンマゲがついていませんか?」 と申し上げたくなるほど、 古い考えを持った方々が いらっしゃいます"    "素晴らしい家庭を作るにはまず頭を切り替えて生活に新しい文化を取り入れなければなりません  文化のない家庭 非文化的な生活"    "そこから往々にして家庭不和という悲劇が生まれるのです"     "電化されていない生活は、 奥様に労働過剰を強い、"    (↑自動ゆで卵器)憩いの場としての家庭が、 難しくなるのです"  東芝/冊子『素晴らしい家庭』(昭和34年発行)より    ※※※ 「文化的な生活」??  私も昭和30年代に家電を使っていましたが…   「文化的」だったかなあ ??    そういえば  大阪で初めて暮らしたのは、「文化住宅」でした(↑こんな感じでした)     ↑当時の我が家の文化的生活      今、家電に囲まれた生活が当たり前になり、よく思い出せないので、      昭和30年代から40年代の家庭生活についてのエッセーを読んでみました (井上ひさし著 『家庭口論』)     (↑井上家の家族団らんの光景) "わたしの子供の頃は、氷なども貴重であった 氷を頬張るときのあの贅沢な冷たさは今も忘れぬ。"     "ところがわたしの子どもたちときたら、どうだろう。 冷凍庫にいれたアイスクリームを最初の日は有難がるが、    二日目にはもう飽きたなどと言うのだ" (井上ひさし『家庭口論』より)       これでは、「文化的家庭生活」というより、「異文化摩擦家庭生活」のようですね…     ※※※  ジャーナリスト稲垣えみ子さん(1965年生まれ)は、そんな高度成長期に、家電メーカーのサラリーマン家庭で育った「家電の子」なのだそうです     "カラーテレビ、全自動洗濯機、電子レンジ、家電というものは、ピカピカと光り輝いていて、"     "どの家よりも早く新製品を買うのは、心からの楽しみだった"(稲垣えみ子『寂しい生活』より)     (↑アフロヘアーがトレードマークの稲垣さん) 稲垣さんは、2011年の大震災をきっかけに、自宅の電気使用量を半分にしようと試みますが、うまくいきません     その時、「家電の子」が思い出したのが、  松下幸之助氏のエピソード     (↑昭和32年 花電球付 蛍光灯スタンド) 社内での電気代1割削減が、難航していた時、    松下幸之助氏は 「10%削減が達成できないなら、目標を50%削減にしましょう」 と言いました 常人とは、逆の発想です (稲垣えみ子『寂しい生活』より)     「根本的な発想の転換が必要」と、稲垣さんは、自宅のすべての家電のコンセントを抜きました     冷蔵庫のかわりに食物保存に役立っているのが干し野菜とぬか床だそうです  ※パナソニックミュージアム(大阪門真市)企画展『昭和のユニーク家電展』(2018.9.12-11.24)で撮影された写真を使わせていただきました 

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