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2019年01月27日 外部ブログ記事
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  大坂なおみの類稀れなる強さ

 全米オープンに続き全豪テニスで優勝した大坂なおみ。今日はその強さの秘密に迫ってみたい。

 チェコのぺトラ・クビトバは過去メジャーを二勝した後、チェコで暴漢に襲われ手首を負傷した。その事故を克服して再度ランキング6位まで復帰した、長身でサウスポーの剛腕プレーヤー。なおみはこれまでサウスポーの相手との試合経験が不足していた。

 昨日の第一セットの立ち上がりを見ても明らかなように、クビトバの深く食い込むサービスに全く手が出ず、サービスエースの連続を許してしまった。一方、なおみのサービスゲームでは何度もサービス・ブレークされそうな立ち上がりであった。

 この時点では6&6からの第一セット最終ゲームでなおみが先行しセットを先取したのが不思議なほどであった。この頃から、クビトバのサーブをレシーブすることが出来るようになっていた。これは勿論試合前になおみがサウスポーの相手との練習を準備・研究していたこと、そして立ち上がりのレシーブに対する対応力を持ち前の無意識に体感で学ぶ力を発揮していた。これがなおみの自信に繋がり第二試合を有利に進める結果になった。

 ただし、クビトバは第二セットでの苦戦を何とか乗り切り、逆転勝利に持ち込んだ。この時なおみは失望と焦りから涙を流しタオルで顔を隠しトイレ休憩を要求、帰って来た時には自分を取り戻し、第三試合は第一セットの後半戦以上にクビトバを苦しめた。トイレ休憩前・後の感情をコントロールする力が、なおみの強さの秘密でもある。

 勿論、全米から全豪を準備する期間で、体と心を作り直したトレーナー陣の力となおみ自身の基礎能力と学ぶ力が今回の勝利の全てである。観衆を味方に付けるチャーミングな、なおみ節と愛らしさも味方した。全仏テニス、ウインブルドンとグランドスラムへのチャレンジすらささやかれている。世界第一位のランキングを獲得する大坂なおみの、未知の能力開発がこれから更に進むことになる。本人によれば精神的には「三才からやっと五才になったところ」との21才からの成長を楽しみにしたい。日々是好日。

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