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独りディナー
ハイリゲンシュタット
2019年03月29日
テーマ:ウィーン
私の泊まっていたホテルから乗る地下鉄は、「ハイリゲンシュタット」行きであった。
やはり、ベートーヴェンが遺書を書いた、あの家は訪れたい。
とてもお天気の良いある日、ガイドブック「地球の歩き方」に載っている、ベートーヴェン・ハウス近辺の地図を、1頁だけ切り取って、バッグに入れた。
旅行前には、大抵「地球の歩き方」を買って読むのだが、旅の荷物には、重いので自分が行く場所のページを切り離して持参する。
当地に着いてからは、その日の目的地に関する説明部分を、適宜持ち歩く。
遺書の家は、数え切れない程行って居るけど、その都度これが最後かも知れない、と思って居るから地図は必須である。
記憶の頼りは、教会のすぐ側にあること。
窓から間近に見える教会の鐘の音が、いよいよ聞こえなくなって、絶望したベートーヴェンが遺書を書いた、という縁の場所である。
私は、窓から教会を眺めて、15分毎に聞こえてくる鐘の音に耳を傾けながら、ベートーヴェンに思いを馳せるのが、常であった。
今回も、適当に降りた地下鉄の駅から、地図を手に握り締めて、教会を探した。
珍しく、ベートーヴェン・ハウスの門の前で、日本の学生らしい10人くらいのグループに出会った。
何時もの様に、庭を通り抜けて階段を上ろうとすると、男の人が違う棟から出てきて、「入場券は、こちらで買って下さい」という。
学生グループは、「間の抜けたシニア」風な空気で、私の方を横目で眺めていたらしく、
「チケットは、こちらで売っているそうですよ」と、空気の読めない私が教えてあげると、驚いたようにそっぽを向かれた・・。
まず、気勢を挫かれたが、皆がチケットを買っている間に、一人でゆっくり見物する事にした。
でも、ああ此処も・・。
懐かしい、木肌の見える様な床や、開き窓は姿を消して、全体がすっきりと上品に仕上がっている。
もはや、其処はベートーヴェンに思いを馳せる場所では無かった。
異邦人の私が、すっかり変わってしまった、と嘆くのはお門違いなのだけれど。
数年前に、改築したと、スタッフの人が言っていた。
帰りは、教会前から、もう何処へでも、という気持ちになって、やって来たバスに乗った。
何処で降りたか、憶えて居ない。
大抵は、ハイリゲンシュタットの帰りは、近くにあるベートーヴェンの小径、と名付けられた小川沿いを散歩するのだけれど・・。
写真は、青空が綺麗なので撮った、近くの風景です
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