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葵から菊へ
NHKBS 明日午後1時。「ヒトラー暗殺、13分の誤算」
2019年04月16日
テーマ:テーマ無し
NHKBS。17日午後1・0〜2・55 「ヒトラー暗殺、13分の誤算」
2015年ドイツ オリバー・ヒルシュビーゲル監督作品
1939年11月8日にミュンヘンでヒトラー暗殺未遂発生。
13分早く演説を切りあげて助かったヒトラーは逮捕したエルザーの背後関係の徹底捜査を、厳命する。だがエルザーは平凡な家具職人で単独犯を主張。その人闇像と尋問を交互にとらえて、自由のために行動する男の信念と勇気を浮き彫りにする。
しんぶん赤旗「映画の窓」
2019.3.9 在日韓人歴史資料館・第115回土曜セミナー
尹奉吉とゲオルク・エルザー
田村光彰(尹奉吉共の会会長・元北陸大学教授)
レジュメから一部抜粋
・・・・・・・・・・・
(4)エルザーの評価
<1>テロリストではなく、圧政への抵抗闘争者として‥ドイツ人の戦争・戦後反省
?国立抵抗記念館(ベルリン)でエルザーの常設展示コーナ
「ヒトラーの政権掌握に対しては、断固とした抵抗が必要であると主張した。(略)1938年秋のミュンヒェン協定の締結後、彼はナチス政体には力による抵抗をし、この暴力的抵抗で、確実に迫って来る第二次世界大戦の勃発を避けようと意を固める」
?道路、公園、広場にエルザーの名前、解説を付ける(資料3,4,5・6,7,記念館8)
現在48箇所(2012年9月段階)
通り(Strasse):25 小路(Weg):9 環状道路(Ring):2 広場(Platz):2 並木道(Allee):2 緑地公園(Anlage):1 階段道路(Staffel):1
ミュンヒェン市:「エルザー広場」を案内する表示板
「ゲオルク・エルザー(1903−1945)、ナチズムに対する抵抗闘争者(1938年11月8日
ビュルガーブロイケラーにて暗殺計画・‥・)」(資料5)
?学校にエルザーの名を付ける
例:「ゲオルク・エルザー小学校」3校
?銘板(道路にはめ込む)
全ドイツで10箇所
ミュンヒェン市:エルザーが時限爆弾を仕込んだ大理石の柱の真下の通路(資料7)
・「ここで家具職人ヨハン・ゲオルク・エルザーが、1939年11月8日、アドルフヒトラーを暗殺しようとした。彼はそうすることでナチスのテロ・政体に終止符を打とフとした」。
・視点:「ナチス政体こそ=テロ」
?道路、公園、広場、学校、銘板、記念碑、記念館 の意義
・市民が日常生活で出会う。日常生活に抵抗闘争者像が息づく
?行政(自治体)と市民の協同:ドイツの戦後反省の一つ
・両者がエルザーを市民生活に根付かせようと努力
.ナチス時代への、行政と市民の戦争への反省、戦後反省
・市民の運動6都市(ブレーメン市、コンスタンツ市など)
「エルザー・市民運動」、「エルザ一研究工房」、機関誌を発行し、講演会、研究会を組織
エルザーの抵抗精神=「市民的不服従の思想」として広める活動
◎西尾幹二氏「すべてナチスに責任を押しつけ、国民は知らないふり」論
?高等学校歴史教科書で:検定をパス
・「勇気ある抵抗運動を実行し(略)時限爆弾でヒトラーを殺害しようとした。この暗殺計はほんの偶然により失敗した。」(ヴオルフガンク・イェーガー、クリスティーネ・カイツ、中尾光延監訳『ドイツの歴史現代史』ドイツ高校歴史教科書、明石書店、2003年、370頁)
?記念切手
2003.1.163000万枚の特別記念切手:誕生100周年記念(資料9)
キリスト教社会同盟(CDU・最右派政党)の重鎮テーオ・ヴァイゲル(元院内総務)も賛同
?保守党で
.コンスタンツ市:2009・11・8記念碑が建設される
キリスト教民主同盟(CDU、保守):記念碑は「ゲオルク・エルザーと彼の勇気を讃えるものになる」(CDU・レンバヴォルフガンク・ミュラー・フェハ議員)
?左派諸政党(社会主義系、社会民主主義系、緑の党系):賛成
?抵抗権と代替手段:ドイツの戦争・戦後反省
1)ブレーメン州(19条、19991.6.16)、他ににべルリン(州と同格)、ヘッセン州憲法も同様
抵抗=権利であり義務
「憲法に定めれている人権が、公権力により、憲法に違反して侵害される場合、各人の抵抗は権利であり義務である」(ブレーメン州憲法):レジスタンスへの敬意(資料21)
2)ドイツ憲法(基本法)での抵抗権
「この秩序を排除することを企てる何人に対しても、すべてのドイツ人は、他の救済手弾が可能でない場合には、抵抗する権利を有する」(1968・6・24の第17回改正法律で付加)
◎「他の救済手段が存在しない」
・ドイツ、朝鮮:ナチ体制で、日本の植民地支配で、批判、異議、抵抗に法的保護を受けられず
◎立憲主義
国家権力ー拘束←憲法;基本的人権、権力分立←・・・・・・・・・・・・・国民
(権力濫用)
ナチス時代:行政(ナチス政府)→立法(国会)
憲法秩序←守る←×国家だけの任務
←市民の権利、市民の抵抗により守る
3)ユツタ・リンパッハ元ドイツ憲法裁判所長官
・「抵抗とは、本質的には、通常の合法秩序の打破である(2003・1・13「ゲオルク・エルザ一週間」開会式にて)
4)時効撤廃、ナチス犯罪を許さない→自国で裁く⇔日本:日本自身で裁かず)(資料24、25、26)
(以下略)
・・・・・・・・・・・
(了)
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