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2019年08月11日
テーマ:テーマ無し
■向田邦子と水羊羹
水羊羹のことは以前に当ブログでも書いた記憶がある.
向田邦子さんの随筆集「眠る盃」を読み直して,女史の水羊羹への拘りに改めて感心したので,水羊羹再考をと思いました.
文中で女史は,水羊羹を食べるときのお作法をこのように記しています:
「心を静めて香りの高い新茶を丁寧にいれます.私は水羊羹の季節になると白磁のそば猪口に京根来の茶托を出します.水羊羹は素朴な薩摩硝子の皿か,小山岑一さん作の少しピンク味を帯びた肌色にみだりだけ水色の和蘭蛇手の取皿を使っています」また,「すだれごしの自然光か,せめて昔風の,少し黄色っぽい電灯の下で味わいたいものです.ついでに言えば,クーラーよりも窓を開けて,自然の空気,自然の風の中で」とも.
まあ,なんともめんどうくさいお作法ですが,もちろんその気持ち,分からないわけではありません.女史のお作法を読むと,この写真に付した俳句がぴったりかと思わずにはいられません.
ウチでは,かき氷を入れる高杯のような大正ガラス風のガラス器に夏は載せ,冬は備前の土味タップリな平皿か火だすきの皿に置くのが定番です.夏はどっぷりとクーラーの中,冬はこたつに入って食すのがよいのですが,もうこたつは使っていませんので暖房を効かせて,そのなかで冷たい水羊羹をいただきます.中里隆さんの粉引か絵唐津の湯飲みで緑茶を飲みながら.こたつでアイスと同じ.
女史の茶托ではないですが,使っている根来塗の小盆に載せて写真を1枚.
Fujifilm X70
■理想の水羊羹
最も大事なことは,どんな水羊羹が理想的なのかということです.
女史は,「水羊羹の命は切り口と角であります」と,切り口の角が立っていなければいけない旨の拘りがあるようだ.ということは,わりと小豆が濃いめ系の水羊羹がお好きだったようだ.
我が家の好みは,これとは真逆の,その閾値を超えたらもうその形態が保たれるか否か寸前の水分をこれ以上保持することはできない,すくい上げるときには"崩れちゃうよ〜"というくらいの水を抱えた水羊羹派だ.
30年くらい前,いまでは毎年上洛の折りには寄る割烹料理屋で,料理が終わった後に供される自家製和菓子の中にこの崩れちゃう系水羊羹と出会ったのです.そのときの衝撃は忘れられません.なめらか,プルプル,ただ水っぽいだけのものではなく,さっぱりとした甘さと上品な小豆あんの味がしっかり伝わる正に”水"羊羹.
滋賀の「招紹福楼」で修行をされた大将が作るこの崩れちゃう系水羊羹がこっち系にのめり込む切っ掛けでありました.
東京でこのような水羊羹を捜すとなると,なかなか難しい.せいぜい心当たりがある和菓子屋は「両国越後屋若狭」くらいか.ただ,残念ながら小豆がやや濃いし,少々お高いのが小生の好みには合わないかなぁ,というところです.
いろいろありましたが,最後に出会ったのは栃木県日光の水羊羹です.
東武日光駅から東照宮への参道でもある国道119号線沿いには,昔からいくつかの羊羹のお店が並んでいます.その中でも「鬼平」のそれは,件の"水"羊羹までは行きませんが,かなり水感満載.すくい上げようとすると崩れそうになる.これは凄いですよ.スッキリ,さっぱりした甘さで豆の味もしっかりある.近くにお店があればそれこそ毎日でも買いに行きたいほど.
他に,三ツ山羊羹本舗もわりといい線です.
ただ,これらは日光まで行かなければ買えません...(≧ヘ≦)
日光土産には最適ですよ.
■身近にあった
いろいろ試しましたが,我が家が求めていた味,食感,のどごしに近く,ある程度の保存が利いて,しかもお手頃価格で手に入りやすいという条件に合う品は,これまでのところ,滋賀近江の「たねや」が発売している水羊羹「のどごし一番 本生水羊羹」ということになりました.
デパ地下で手に入るものとしては,理想とする水羊羹にけっこう近いと言えます.ただこれ,4月〜9月末までの限定商品.
今夏もストックとしていつも10個ほどは置いてあるという状態になっております.京都の料理屋のそれに比肩できるというわけにはいきませんが,この水感はけっこうなレベルで貴重です.
冬に食べる水羊羹が美味いのになんで冬季は売らないの〜 !売ってよたねやさん!
同じ「たねや」の水羊羹でも,一竿ものの商品は"水"感がやや劣ります.やや濃いめかな.堅めの味が好きな方はこちらをどうぞ.
他に「たねや」の商品で美味いと思うものは,季節限定「清水白桃ゼリー」と季節限定「完熟梅ゼリー」.これらも秀逸です.ついつい,水羊羹の口直しにどちらかも逝っちゃいます(;´Д`)ハァハァ
台風も来ることだし,ジッと籠もってクーラーで涼みながら水羊羹をチュルッとやりながら音楽でも聴いて台風をやりすごすことにしましょう.
さて,とりあえず昼飯の後に本日もいただくとします♪( ´▽` )ノ
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